「IT企業に就職してエンジニアを目指したい!でも、何から始めていいか分からない…。」
「エンジニアになりたいけど文系(未経験)だから不安…。」
「たくさんのIT企業から自分に合った職場を探すのは大変…。」
エンジニアを目指す就活生は、さまざまな悩みを抱えていることでしょう。本日はエンジニア就活を始める方のために、事前準備や全体的な流れ、就活を有利に進めるための対策などを分かりやすく解説します。
さらに、おすすめの就活サイト/エージェントを紹介しますので、ご自身に合った企業を探すための助けになるでしょう。
当記事を読めば、エンジニア就活を始めるための知識を一通り得られます。これからエンジニア就活を始める方、文系の大学生でエンジニアを目指したい方は、是非参考にしてください。
目次
エンジニアの就活はいつからはじめるべき?
まずは時期・スケジュールについて解説致します。
エンジニアの就活は、少なくとも大学2年生から準備を始めることをおすすめします。
IT企業に限らず、ほとんどの新卒採用枠は毎年3月から会社説明会を開始します。その後エントリーシートを提出し、6月には面接や筆記テストなどの選考を受ける流れです。大学3年生になってから就活の準備を始める学生も多くみられますが、自己分析や企業研究に十分な時間を費やせず、漠然としたイメージを抱えたまま就活をスタートすることになり、志望する企業から内定をもらうことが難しくなります。
IT企業によっては選考時にプログラミングスキルや資格の有無が問われることもあるため、勉強期間も含めると大学2年、早い場合は大学1年生の時点からエンジニア就活の準備を始めるのがベストです。
また、中小企業やベンチャー企業といった経団連に加入していない会社は、一般的な就活のスケジュールに関係なく選考を行っているケースもあります。大学3年生の3月スタートに向けて準備しながら、自分にとって興味のあるIT企業がどのタイミングで採用しているのか、早い段階で細かくチェックするようにしましょう。
文系や未経験でもエンジニアを目指せる?
結論として、文系や未経験でもエンジニアを目指すことは可能です。
理系学生が多いのは事実ですが、最近のエンジニア求人は「専門職」という枠を超えて幅広い人材の採用を試みるIT企業も増えつつあります。本章ではその理由を詳しく解説します。
エンジニアの人手不足が続いている
日本の労働者数は「人口の減少」「少子高齢化」などの要因から全体的に減少傾向にあり、業界問わず人手不足が社会問題化しています。
さらにIT需要の拡大に伴い、多くのIT企業ではエンジニアの追加採用を設けていますが、需要と供給が追い付かず、今後もエンジニア不足は続く見込みです。
なんと2023年の時点で約33万人、2030年には約45万人のIT人材が不足すると指摘されています。
文系や未経験の若手エンジニア採用枠を設けるIT企業も増加傾向にあり、昔と比べてエンジニア就職への敷居はかなり低くなったと言えるでしょう。
学歴や職歴は重視されにくい
IT企業が選考で重視するのは、「プログラミングスキルの有無」または「エンジニアとしてのプロ意識」です。
たとえ文系の学生であっても、「子供の頃からプログラミングに興味があった」「趣味としてアプリやサイトを立ち上げていた」という実績がある人は、全くの未経験の人よりも好印象を与えられます。
最近では「未経験歓迎」とするIT企業も増えてきており、プログラミングスキルがない人でも3カ月程度の研修期間で最低限必要な知識や技術を学べる場合もあります。
もちろん、文系や未経験だからといって自信がないことを選考時に伝えるのはNGです。「なんでも吸収して成長していきたい」「優秀なエンジニアになりたい」という貪欲な姿勢をエントリーシートや面接官にアピールすることが大切です。
エンジニア就活の具体的な流れ
エンジニア就活をスムーズに進めるために、全体的な流れを把握するのは重要なポイント。ここでは、就活を始める際の事前準備やおすすめの方法などを紹介します。
就活の軸を定める
自己分析や企業分析は、内定の獲得だけでなく就職後の人生にも大きく影響します。企業とのミスマッチを減らし、自身のモチベーションを向上させるためにも就活の軸はしっかりと定めましょう。
自己分析について
自己分析とは、自分の長所や短所、過去に頑張ったこと、価値観などを分析し、自分を客観的に深く理解していく作業のことを言います。
自己分析を進めていくと、「何故エンジニアになりたいのか」「プロのエンジニアとして将来どうなりたいか」などを把握でき、志望動機や自己PRを考える際に役立ちます。
まずは、過去の自分を振り返って「やりたいこと」や「得意なこと」、「苦手なこと」などを整理してみましょう。
「集中して打ち込めたこと」や「困難を乗り越えたエピソード」があれば、「なぜ続けられたのか?」「どうやって解決できたのか?」と自問自答を繰り返して深く掘り下げていくと、自分の価値観や熱意を知ることができ、企業へのアピールポイントにつながるのです。
難しいと感じる場合は、webサイトから無料でダウンロードできる自己分析シートなどを活用するのがおすすめです。質問欄を埋めていく形式で自己分析が進められるので、自分でフォーマットを作成するよりも大幅に作業コストを減らせます。
企業分析について
企業分析とは、会社の仕事内容や職場環境、業績などを調べることで、自分にとって「就職したい」と思えるような企業を見つけるための事前準備のことを言います。
企業分析をしっかり行わないと、選考時の志望動機にズレが生じて不採用となったり、うまく入社しても職場のミスマッチから短期離職の原因になるなど、時間と体力の無駄になりかねません。方法としては、インターネットで1つ1つ企業を調べるのも手ですが、「企業情報誌」や「就活支援サイト」を利用するのがおすすめです。会社の情報が分かりやすく一覧で表示されるため効率的に情報収集ができます。
注意したいのが、給与や福利厚生といった待遇面ばかりを判断材料にしないことです。自己分析と照らし合わせて、理想のキャリアプランや人生設計を築けるかどうかしっかり考慮することが大切です。
就活サイト・エージェントを利用する
エンジニアを目指す学生におすすめしたいのが、就活サイトや就活エージェントの活用です。
それぞれの特徴を確認しておきましょう。
- ナビサイトとも呼ばれ、地域別や職種別、業界別、待遇といった特定の条件で検索することで、就活生が希望の求人を探しやすい機能を持つ求人情報サイト。
- 求人への応募をはじめ、会社説明会やインターンシップなどへの予約・登録機能もあるため、就活の軸がある程度定まっている人におすすめのサービス。
- 登録時に担当アドバイザーが付くことで求人探しやスケジュール管理、書類の書き方や面接対策まで就活全般を幅広くサポートしてくれる。
- 無料で利用できるというメリットもあり、「就活の進め方が分からない」「エントリーシートや面接対策が不安」という就活生にとって安心して利用できるのが大きな魅力。
自己分析や企業分析が万全で、「自発的に就活を進めたい」という人は就活サイトを。プロのアドバイザーからサポートを受けながらIT企業への就職を目指したい人は就活エージェントを利用するのがおすすめです。
エンジニア就活におすすめ就活サイト・エージェント
ここでは、エンジニアを目指す学生におすすめの就活サイト、就活エージェントを紹介します。
エンジニアにおすすめの就活サイト6選
エンジニア就活におすすめの就活エージェント3選
エンジニアにおすすめの就活サイト6選
リクナビ
「リクナビ」は、人材業界最大手のリクルートが運営する就活支援サイトです。求人掲載数が非常に多いため、エンジニアを目指す学生だけでなく全ての就活生が登録しておいて損はない就活サイトと言えます。
分かりやすくデザインされたサイト内画面と、豊富な検索機能で自分に合った求人を探しやすいのが魅力。22年度卒の満足度調査では約88%の利用者が「おすすめできる」と好評価を得ています。
また、主要都市では200社以上が参加する大規模合同企業説明会を開催するなど、人材業界最大手であるリクルートならではの充実したイベントも必見です。
マイナビ
人材業界大手の株式会社マイナビが運営する「マイナビ」は、リクナビと並び毎年多くの学生に利用されている総合型就活サイトです。
求人掲載数はトップクラスでIT企業の求人も多く、エンジニア就活を始める際には「リクナビ」と並行して登録すべきサイトと言えるでしょう。マイナビが企画・開催する大規模合同企業説明会「マイナビ就職EXPO」は、毎年100以上の大手企業が参加し、90%以上のユーザーから「後輩におすすめしたい」と評価を得ています。
また、サイト内には自己分析や適性検査などの選考対策機能も用意されており、能動的に就活を進めたい学生におすすめの就活サイトです。
就活会議
就活会議株式会社が運営する「就活会議」も、毎年多くの学生に利用されている人気就活支援サイトです。
「就活会議」の一番の魅力は、15万社以上の先輩や元社員による口コミを閲覧できる点です。気になる企業の入社前後のギャップや給与事情など、リアルな体験談を知ることができるため、企業研究にはうってつけの情報サイトとなっています。
また、10万枚以上のエントリーシートや選考体験記も公開しており、書類選考対策を進める際にも十分に役立つでしょう。他の就活サイトでは得られない深い情報を知りたい方は、「就活会議」で企業分析・業界研究を進めてみてはいかがでしょうか。
Wantedly
「Wantedly」は、ベンチャー企業の登録社数が最大規模のビジネスSNSタイプの就活情報サイトです。
社内イベントや社員へのインタビューといった情報を登録企業が積極的に発信しており、企業情報をいち早く収集できるのが特徴。そのため、ベンチャー企業を希望するなら登録すべき就活サイトNo.1と言えます。
会社説明会やエントリーへの予約・登録機能は無いものの、地方のIT企業も多数登録しているため、地元でエンジニアを目指したい人にもおすすめのサイトです。
ONE CAREER
「ワンキャリア」は、近年学生からの支持を急速に集めつつある就活情報サイトです。
「リクナビ」や「マイナビ」に比べて掲載企業数は少ないものの、大手やベンチャーといった優良企業が多数掲載されており、会社の詳細情報や口コミによる企業の評判、会社説明会など、企業研究や求人選びに必要な情報を幅広く収集できるのが魅力です。
口コミによっては過去の選考フローやエントリーシートも閲覧できるため、大手企業の選考基準を参考に書類選考や面接対策用として活用するのも良いでしょう。
Goodfind
スローガン株式会社が運営する「Goodfind」は、コンサルや外資、外銀、ITベンチャーなどの業界に強い就活サイトです。大きな魅力はプロの講師による選考対策セミナーで、実戦形式によるグループディスカッションや面接対策は多くの学生から高評価を獲得。予約を開始してから早期に満席になるほど人気があります。
また、多数の優良ベンチャー企業を厳選して紹介しているため、ITベンチャー企業を志望する学生におすすめの就活サイトとも言えます。
エンジニア就活におすすめの就活エージェント3選
エンジニア就活
シンクトワイス株式会社が運営する「エンジニア就活」は名前の通り、新卒エンジニア向けの就活ナビサイトです。現在進行形で成長しているベンチャー企業の求人やインターンシップ情報をTOPページに掲載しているため、質の高いIT企業を見つけやすいのが大きな特徴と言えます。
また、プログラミングの基礎を学べる無料の研修を受講できるほか、「未経験歓迎」の求人も用意されているため文系や未経験の人でも安心して利用できるのも魅力です。「エンジニア就活」はプログラマーやシステムエンジニア(SE)、ITコンサルタントなど、IT系の職種全般に対応しています。
IT求人ナビ
引用:IT求人ナビ新卒
「IT求人ナビ」は、株式会社アクロビジョンが運営するIT業界専門の学生就活支援サービスです。IT系エンジニアやWebデザイナーに特化しており、大企業をはじめ中小企業の求人も多数保有しているため、エンジニアを目指す学生にとって希望に沿った求人が見つかりやすいエージェントと言えます。
また、専門のキャリアコーディネーターがあなたの経歴や業界の動向などをしっかり考慮してくれるため、新しいキャリアパスの発見につながることもあるでしょう。IT企業志望の就活生は、IT業界での支援歴13年の実績を持つ「IT求人ナビ」を検討してみてください。
レバテックルーキー
引用:レバテックルーキー
15年以上の実績を誇るレバレジーズグループが運営する「レバテックルーキー」は、ITエンジニア専門の就活エージェントです。
登録時にはプロのアドバイザーが付き、書類選考や面接対策、ポートフォリオ添削、過去の内定者の傾向からのアドバイスなど、手厚いサポートが充実しています。リアルタイムで各企業のサービス展開や技術導入の動向を把握しているため、5000社以上の優良IT企業の中からネット上にはない企業の一次情報を得られるのも嬉しいポイント。
プロのサポートを受けながら就活を進めたい方にとっておすすめのエンジニア就活エージェントと言えるでしょう。
エンジニア就活を有利に進めるための対策
IT業界ではエンジニアの人材不足が続いていると前章で解説しましたが、誰でも簡単にIT企業に就職できるというわけではありません。
dodaの転職求人倍率レポートによると、2022年5月時点でのIT企業への有効求人倍率は5.31倍と年々上昇しており、就職難易度は今後も高まる見込みです。
文系や未経験の学生であれば、尚更事前準備が必要になるでしょう。ここでは、エンジニア就活を有利に進めるための対策を紹介します。
プログラミングスキルを伸ばす
プログラミングは、エンジニアを目指すなら必ず身に付けておきたい必須スキルの1つです。「未経験歓迎」とするIT企業であっても、プログラミングスキルの有無でエンジニアに対する意欲は大きく変わり、人事担当者への熱意をアピールできる心強い材料になります。
まずは基礎的なプログラミング言語から始め、徐々に実践的な内容を学んでいくのがおすすめです。
最近ではオンラインのプログラミングスクールや独学用の学習サイトも多く出回っているため、自分に合った学習方法を見つけて対策に挑みましょう。
資格を取得する
プログラミングスキルがある程度身に付いたら、「ITパスポート」や「基本情報技術者試験」といった資格取得も視野に入れてみましょう。
ITパスポート
ITに関する基本的な内容が出題され、IT企業で働く人材にとって最低限の知識を習得できる国家資格。
基本情報技術者試験(FE)
多くのエンジニアが取得しており、テクノロジーやマネジメント、ストラテジーなどの分野から出題されるためITパスポートよりも学習難易度は高め。企業によっては選考時に「取得者優遇」とするケースも。
資格はIT企業に就職するうえで必ずしも必須ではありませんが、大きなアピールポイントになり得ます。就活を少しでも有利に進めたい方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ポートフォリオを作成する
自分の実績やスキル、意欲をアピールする際にポートフォリオは非常に効果的です。
エントリーシートや面接で言葉だけ伝えても、人事担当者に伝わる想いは限られてしまいます。実際に製作物を見てもらい、説得力を与えることで大きな印象を与えられるのです。ポートフォリオは、Webサイトやアプリ、ゲームなど自分が学んだことを生かせることをアピールできるなら基本的に自由ですが、オリジナリティのあるものが望ましいでしょう。
「ポートフォリオを作成したいけど何から始めればいいか分からない」という方は、ポートフォリオ作成サポートがあるエンジニア向けの就活サイトもあるので、ぜひ活用してみてください。
まとめ:エンジニア就活は早めの準備が大切
IT企業に限らず、全業種の会社説明会は毎年3月ごろから始まるのが一般的です。
エンジニアを目指す文系や未経験の学生であれば、自己分析や企業分析だけでなくプログラミング学習やポートフォリオ作成などの対策も必要なため、少なくとも大学2年生の時点から準備を始めるのがおすすめです。
「自己分析の方法がわからない」「どの企業が自分に合っているか分からない」という方は、就活エージェントのプロのアドバイザーに頼ってみるのも良いでしょう。
また、プログラミングスキルやポートフォリオなどの対策も、エンジニア向けの就活サイトでは無料でサポートしてくれるため、是非積極的に活用しましょう。
IT企業への有効求人倍率は年々上昇傾向にありますが、文系や未経験の方でもエンジニアを目指すことは可能です。近年は昔に比べ様々な就活支援サービスが充実していますので、上手く利用して少しでも就活を有利に進めてください。
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