エントリーシート・履歴書の「自由記入欄」で別れる就活の大きな明暗!?ほっといていたその枠、かなり重要です。

 

就活のファーストステップともいえるエントリーシートや履歴書の提出。

企業によって内容は異なりますが、多くの企業が設問として活用している「自由記入欄

 

自由記入欄って、何を書けば良いのか…
下手に書いて評価下げたくない…

様々な悩みを持っている人が多いようです。

そこで本日はエントリーシートや履歴書の「自由記入欄」をどのように捉え、どのような書き方をすれば良いのか、どのような内容が人事担当者の心に響くのか、細かく解説していきます。

目次

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄は空白NG

エントリーして面接時(前)に提出が必要なエントリーシートや履歴書。

個人情報やガクチカ・志望動機については就活で当然の質問なので埋め、「自由記入欄」を空白にする…これは絶対NGです!

就活生

特にないから…

書く事がとくにないから…

何も思いつかないし…

様々な理由はあるかと思いますが、そのエントリーシートを見た人事担当者は「記入欄を見落とす人なんだな」「求められたものに100点で返せない人なんだな」「うちの志望度そんなに高くないんだな」など悪い印象となってしまいます

 

面接の最後で「質問はありますか?」と逆質問することは多くの企業であると思いますが、ここで「ありません!」と言っているのと同じです。自由記入欄は自由だからこそ、書くだけでも差がつくのです。

 

第一志望でない会社の場合は自由記入欄を空白にする人が多いため、自分が行きたい企業の場合はなおさら記入する必要があります。このあと具体的に何について書くべきか。書き方についても解説はしていきますが

エントリーシートは空白NG!絶対何か書く!

必ず覚えておいてください!

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄がある理由(目的)

まず、エントリーシート・履歴書の自由記入欄の書き方について解説する前に、恒例の【目的を明確化】からしていきましょう。

書き方(How to)だけの情報を得るのではなく、「なぜ書くのか」これを理解するだけで、実際にエントリーシートを書いた際のクオリティが変わってきます

「目的を把握する」

これはこのエントリーシートの自由記入欄に限らず、面接でも、志望動機も、OBOG訪問も、社会人になったあとの仕事のクオリティもすべてが変わります。しっかり確認していきましょう!

自由記入欄の目的①志望度の確認

エントリーシート、自由記入欄を設ける目的一つ目は、就活生の志望度を確認する為です。

そもそも、就活生の立場にたつとエントリーシートを作成するだけでも大変なのに、「自由記入欄」と書かれると、「なにも書かなくてよいや」と思う就活生が多いのは容易に想像できると思います。

これを人事担当者はちゃんと把握していますので「面倒だからこそ、しっかり書いている」だけでも「志望度がある程度あるのかな」という人事担当者の評価に繋がっていくのです。

自由記入欄の目的②どんな人か確認するため

エントリーシート、自由記入欄を設ける目的二つ目はどんな人か(人間性の)確認をするためです。

就活は企業側の意図としては「この学生は自社に合っているか」という企業との適性が見られます。

自由な記述欄ですので、就活生の個性が出る分、企業はその個性が合うかどうか。を見ているのです。写真やイラスト、グラフなど様々な手法を使う人がいますので、自分が行きたい企業であれば「どのような伝え方をすれば良いだろう」と考えながら自分の個性を表現すると良いでしょう!

自由記入欄の目的③発想力などを見るため

企業にもよりますが、クリエイティブ性や個性が豊かな人材を求める企業も一部あります。そんな企業は特に発想力(個性の強さ)を見ています。

発想力も自由記述欄では見られているポイントのひとつです。自由記述欄では何でも自由にアピールすることができますが、どのようにアピールするかによって伝わり方は違ってきます。同じ内容をアピールする場合でも、伝え方一つで印象は大きく異なりますし、高評価になる場合もあればマイナスの印象を与えてしまうこともあります。

いかに自分らしさを発揮することができるか、それを最大限にアピールできるかが大切であり、自分を魅力的に見せるためにどのような手段を取るかが重要です。豊かな発想でアピールできれば自分の魅力も伝わりますし、他の就活生との差別化にも繋がります。発想力が見られているポイントですので、型にはまらない方法でアピールすることが大切です。

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄におすすめの内容

エントリーシート・履歴書の自由記入欄を書くべき理由については理解できたと思います。

しかし自由記入欄は「内容は何でもよい」「何を書いても良い」わけではありません!

どんな内容を書くべきか、どのような内容が人事担当者から高評価につながるのか。解説していきます!

自由記入欄のおすすめ内容①志望企業の事業展望へ言及する

今後、貴社は●●のように事業展開していくと考えております。そこで私はまずは基礎力をつけながらも将来的には■■などへのチャレンジをしていくことで、更なる企業成長へ貢献していく所存でございます。

エントリーシート・履歴書の自由記入欄でオススメの内容一つ目は「事業展望への言及

ビジネスアイデアのようなイメージです。その企業の事を調べなければ書けない事ですし、自分自身の発想力や企画力なども伝えることが出来ます。派手なものでなくて構いません。

上場企業などであれば、ホームページなどに「決算資料説明」などの決算報告書や今後の展望などについて書いていることが多いので、志望企業のホームページを確認してみるとヒントが隠されているかもしれません!

企業目線でレベルの高い内容を書けると高評価につながるでしょう。

自由記入欄のおすすめ内容②自身の性格や価値観を伝える

私は〇〇という考えのもと、これまで■■の活動へ取り組んできました。壁にぶつかり失敗することも多かったのですが、私の座右の銘である「~~」を常に考えながら“正解かどうか分からない道を正解に”してきました。貴社でも、私を採用してくださった方が●●を採用してよかった。と私の採用を正解にできるよう努めてまいります。

エントリーシート・履歴書の自由記入欄でオススメの内容二つ目は「性格や価値観」の記載です。

ガクチカや志望動機だけではなく「あなたはどんな人なのか」またそれが企業でどのように生かすかなどを記載するのも良いでしょう。

上の例では熱意を伝えるような例文を書いてみました。

ガクチカや志望動機で論理性や協調性をアピールしたから、自由記入欄は熱意を伝える。などバランスを取りながらアピールしていくと評価項目を増やすことができます。

自由記入欄のおすすめ内容③入社後の活躍する姿について言及する

貴社の最年少マネージャーは5年目の方とお伺いしております。私は貴社で営業としてトップセールスおよび最年少マネージャーに4年で駆け上がります。何卒宜しくお願い致します。

エントリーシート・履歴書の自由記入欄でオススメの内容三つ目は「入社後の活躍する姿を伝える」事です。

入社後のイメージを具体的に伝えることで志望度が伝わりますし、ガクチカではアピールできないような企業研究(上記例でいくと、OB・OG訪問したのかな?と思わせることができる)がアピールできますので人事担当者から興味を持ってもらいやすい/評価してもらいやすいでしょう。

自由記入欄のおすすめ内容④キャリアイメージ(将来の夢)を伝える

私は貴社の■■に従事し、将来的には~~のような世の中を実現していきたいと考えています。

エントリーシート・履歴書の自由記入欄でオススメの内容最後は「キャリアイメージを伝える」事です。

キャリアイメージをしっかり持てている社員は辞めにくかったり、目的意識のある学生だと思ってもらうことができます

入社後の原動力となるため、おすすめです。

自由記入欄のおすすめ内容|その他

ここまで具体的にエントリーシート・履歴書の自由記入欄でオススメの内容について紹介してきました。

その他、実際にはどんな内容を書いている人が多いのか、例を出しておきますので参考にしてみてください!

  • 座右の銘/印象的な言葉やその理由
  • 尊敬する人
  • 趣味や特技
  • 印象的な経験
  • 長所短所
  • 壁にぶつかり乗り越えたエピソード
  • 頑張ったエピソード
  • 企業、社会人になってから挑戦したいこと
  • その企業の魅力
  • 自分のなりたい人物像

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄は個性的にしてもOK

ここまでエントリーシート・履歴書の自由記入欄について解説してきました。

今一度、大事なことは

「あなたらしさ」の個性を大切にする

ということ。

この後紹介するようなイラストを活用する例や、グラフを使う、色を使うなど工夫は様々。

型にはまることも重要ですが自分らしさをだして差別化を図ることは就活において重要な対策であると覚えておきましょう!

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄の書き方【5STEP】

それでは実際にエントリーシート・履歴書の自由記入欄を書く際の書き方について【5つのSTEP】で解説していきます。

自由記入欄の書き方①自己分析/業界・企業研究を深める

エントリーシート・履歴書の自由記入欄を書く際に重要なのが自己分析や、業界・企業分析がしっかり出来ているかどうか。これが出来ていなければSTEP2以降の取り組みが水の泡となってしまいかねません。

それぞれに理由があります。

  • 自己分析:自分の何を表現すれば良いか見えてくるから
  • 業界・企業分析:企業がどのような人材を求めているのか把握できるから

自由記入欄は好き勝手書く場所ではなく、あくまで「選考で使用するのも=企業が就活生を評価するための参考材料」です。

仕事と同じで、「自分なりに頑張った」ではダメで、相手の心に響くようなエントリーシート・履歴書を書かなければいけません。

ラブレターを書く時、どんな表現をしたら良いか何を書くと相手は喜ぶかなとイメージしますよね。その時、相手の事を知らなければ相手が何で喜ぶかもわかりません。この相手を知る(理解する)のがまさしく業界、企業分析なのです。

自由記入欄の書き方②自由記入欄のテーマを決める

相手の事を知ることができ、自分のことも理解できたらここから本格的に書く内容です。

まずは「自由記入欄には何について書くか」です。

重要なのはポイントをひとつに絞る事

一つの自由記入欄で、「自分の座右の銘+その企業の魅力」などのようにテーマが二つ以上になってしまうと、「浅く広く」でなかなか相手には伝わりません。

座右の銘について書くならばその内容を枠内で収まるように深く伝える

そうすることで自分の人間性をより伝えられますので覚えておきましょう!

自由記入欄の書き方③書く方法/表現/レイアウトなど構成について決める

次に重要なのがレイアウトや伝え方です。

  • 文章だけで伝えるのか
  • イラストや写真は使うのか
  • グラフなどは組み込むか
  • 数字をどれくらい入れて解説するか

など、どのような伝え方だと相手に伝わりやすいかを考えながら構成を考えていきます。

自由記入欄の書き方④下書き(練習)をして、客観意見ももらう

構成まで考え、完璧だ!と思っても、いきなり書き始めるのはNGです!

頭の中で考えた事や、言語化したものを一度「同じ枠の大きさで下書き」を必ずしましょう!

文字にしてみると「思ってたのと違う」「やはりこっちが良いかも」など新たな発見があります。

また、自分ひとりで創るのではなく友人や家族、先輩に見てもらい客観意見を貰うことを必ず実践しましょう。仕事でもできる人は必ず客観意見を取り入れながら遂行します。他の人の意見は貴重ですので恥ずかしいなんていうプライドがあるなら捨てて、取り組みましょう!

注意
よく、一人で就活をしてしまう人がいますが、そのタイプの人は社会人になってから苦労します。周りに頼るのも立派なスキル。自分ひとりで進めようが友人に頼ろうが、内定を取るという目的を達成するためには確率が高まるほうを選択するべきですので意固地に一人でする方が時間をロスしてしまいがちです

自由記入欄の書き方⑤本番を書く

下書きして、客観意見を貰い、修正をすればいよいよ本番。

書き間違えのないように正式な書類も鉛筆で下書きをしたりして丁寧に完成させましょう。

書道をしてなくて字に自信がない人でも丁寧に書こうとする心が大切です!

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄で目を引くコツ

ここまでエントリーシート・履歴書の自由記入欄の書き方まで解説してきました。

改めて人事担当者は大手企業になればなるほど、多くのエントリーシートを見なければなりません。

ですので少しでも目を引いたり、相手が見やすい・わかりやすいと思う書き方も重要です。

具体的には

  • 写真やイラストを使い装飾を用いる
  • 表やグラフなど数字の変化が分かりやすい表現をする
  • レイアウト・色をわかりやすくする。

これらが工夫として挙げられます。

視覚的に訴えかけることで文字では伝わりずらいことも相手に伝えることができます

注意としてはお堅めの業界や会社などではイラストなどは用いないほうが良い可能性もあります。業界研究や企業研究が最も重要と解説したのはここが理です。イラストやグラフなども意図して活用するとぐんと評価を高めるポイントとなるでしょう!

 

エントリーシート(ES)・履歴書の自由記入欄を書く際の注意点

最後にエントリーシート・履歴書を自由記入欄に書く際の注意点を解説します。

自由記入欄の注意点①空欄・空白をできるだけ作らない

注意点一つ目は空欄と空白について。

ここまで解説してまさか空欄で出す人はいないと思います。大事なのは、枠を使い切っているかどうか。

「一行だけ書いて終わり」これは書いていないも同然ですのでこれだと意味がありません。与えられた枠をしっかりと使いきれているか。ここが少ないと志望度が低いとも評価されてしまいかねません。注意しましょう!

自由記入欄の注意点②情報の重複に注意する。

注意点の二つ目は情報の重複

例えば…

志望動機の欄で企業の魅力について書いたにも関わらず、自由記入欄でも同じ内容を書く。

これはある意味、空気が読めない人です。

一つのエントリーシートで自分の良さを複数アピールすることが重要ですので、【自由記入欄以外の設問で伝えられていない内容を自由記入欄で伝える】ようにしましょう!

自由記入欄の注意点③社風に合っていない伝え方は逆効果

注意点三つ目は、社風と合った内容かどうかです。

写真やイラスト、色を使うと良いと解説しましたが、それが果たして社風に合ってるのか。装飾などが不向きの企業もあります。企業研究や過去のデータなどを調べて企業研究に努めると良いでしょう。

自由記入欄の注意点④ウケ狙いすぎも逆効果

注意点の四つ目はウケ狙いは逆に評価を下げるという事。

「工夫が必要」

と書きましたので奇抜過ぎるものになる人や、奇をてらった内容を求める人がいます。しかしものによっては相手に不快感を与えることがあります。書き方の5STEPでお伝えしたように客観意見を貰えばこのようにはなりませんので、今一度見直して書き出すようにしていきましょう!

自由記入欄の注意点⑤ネガティブ発言も逆効果

最後の注意点は、ネガティブな表現や書き方はNGという事。

ネガティブな書き方は相手への印象を悪くします。自分はネガティブなつもりでなくても相手にネガティブに伝わる事もありますのでこちらも、客観意見を貰えばこのようにはなりませんので、今一度自分だけではなくて周りにも見直しもらい書き進めていきましょう!

エントリーシート(ES)・履歴書に書く自由記入欄は列記としたPRする場所である

エントリーシート・履歴書の自由記入欄についてここまでまとめてきました。

すでにエントリーシートを書いたことがある人はどれくらい出来ていたでしょうか?

自己分析や企業研究が重要な理由についても、当記事をしっかりお読みいただいた方は理由を腑に落とせたのではないでしょうか?

 

自由記入欄は自分をPRする、表現する場所です。

 

使い方を間違えれば逆効果(再度「注意点」を見直しましょう)でありますが、ほかの就活生と差別化を図るにはもってこいのスペースと前向きに捉え、相手の心を掴めるアピールをしていきましょう!

 

 

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