ES(エントリーシート)や履歴書、面接で多くの企業がする質問…
「挫折経験を教えてください」
「失敗経験を教えてください」
この質問をされた時の効果的なアピールの仕方について準備出来ていますか?
またこの質問は業界に限らず、人間性が問われているものですので、この質問の意図を理解する事や、返答準備する事は非常に重要です。
人事が教える!失敗(挫折)経験を聞く意図
まず「失敗(挫折)経験は何ですか?」の質問回答をいきなり考えるのは避けましょう!
大事なのは【人事がどのような意図でその質問をしているのか】
これを理解できているかどうかで回答の質も変わります。
まずは人事担当者の意図はコチラ
- 目標に対しての行動経験を知りたい
- 失敗(挫折)時の人間性や思考習慣を知りたい
- 失敗に対しての解釈を知りたい
- 自分自身を客観的に俯瞰できているか知りたい
結論、この質問にはその人の人間性が垣間見える質問だからこそ、この質問は多くの企業で用いられています。
それでは、一つずつ解説していきます!
①目標に対しての行動経験を知りたい
就活で失敗(挫折)経験を聞く理由一つ目は「目標を立てて行動したことがあるか」を知りたいからです。
目標を立てて行動する事は【①仕事でも必ず必要な習慣】であり【②失敗経験がある方がメンタル的な強さを示す】ことが出来ます。仕事は目標を立てて毎日取り組むもので身体的にも精神的にも負荷がかかる事はよくある事です。
仕事は失敗する(うまくいかない)事の方が成功よりも圧倒的に多い為、その免疫を学生時代から経験できているかどうか。また仕事において高いパフォーマンスを発揮する目標達成の習慣を兼ね備えているか確認しているのです。
②失敗(挫折)時の人間性や思考習慣を知りたい
就活で失敗(挫折)経験を聞く理由二つ目は「失敗時の心境や行動を知りたい」のです。
人は調子の良い時ではなくて、きついとき・失敗した時などに【本性】が出ます。
例えば、普段は前向きな人間でも少し壁にぶつかると、問題を対処するのではなく「問題と向き合わず、逃げる癖がある」人もいるのです。そしてもちろんうまくいっていない時、ポジティブな行動ができない人は仕事をやらせてもネガティブな行動をしたり退職に繋がったりします。
「本質的なその人の人間性を知りたい」という意図が込められているのですね。
③失敗に対しての解釈を知りたい
就活で失敗(挫折)経験を聞く理由三つ目は「その人の思考のクセ=解釈の仕方」を知りたいからです。
二つ目とリンクしますが、
失敗を失敗で終わらせて失敗は良くないものという解釈で暗い顔をして話す就活生
と
失敗は成功の手前にあるものと捉え、失敗をネガティブに捉えず前向きな話し方をする就活生
あなたが面接官ならどちらの就活生が良い印象でしょうか?
ほとんどが後者を選ぶはずです。
話し方を注意しろと言いたいわけではなく、物事は解釈の仕方で変わるものですので(「事実と解釈」についてはコチラ)、過去の失敗・経験の捉え方を見直してみる事から始めると、自然と面接官と話す時の表情や伝え方は変わるはずです。
④自分自身を客観的に俯瞰できているか知りたい
就活で失敗(挫折)経験を聞く理由、最後は「自分自身をどのように見ているのか」知りたいからです。
失敗・挫折経験について聞くと
といった具合で、
- 取り組んだはいいもののそこから何を得たのか不明確
- もっとこうしておけばよかったなどの振り返り。課題意識(自分の課題は何なのか)を考えていない
これは自分という人間を俯瞰できていない状態ですので
仕事を任せて、うまくいってなかったとしてもその課題に気付かない=仕事で成果を出しにくい人材
であることが非常に多いです。
完璧な人間なんていませんので、自分を俯瞰視できているか。またその俯瞰からどんな対策や考えを持つことが出来ているかを探られているのです。
ES/面接実践編|失敗(挫折)経験のアピール方法
失敗経験から様々な「人間性」アピールをする方法
私の失敗談は、大学受験です。私は大学受験合格に向けて高校3年生夏から毎日12時間勉強を重ねていました。(目標を立て注力するパワー、メンタルをアピール)偏差値は半年で20ほど上げることに成功しましたが、志望校には届きませんでした。今になって振り返ると、勉強の時間配分が課題だったと思います。受験対策は様々な方法があるにも関わらず、自分は過去問題をひたすら解くという手法を用いていました。(自分の課題を俯瞰できている)
実際は受験でやるべきことや優先度の高いものをたてて、取り組むべきでしたので、失敗談だと思います。しかしその経験から今物事を取り組む際は全体像をとらえて取り組むべき事を戦略立てて取り組むことが出来ているため、当時の失敗は大きな財産となっています。(失敗をポジティブに、かつ行動に変換出来ている)
赤文字で記載した部分のように、さらっと当時の話をするだけで相手へ自分の人間性が伝わる場面は多々あります。
この例文の場合、ひたむきさ、努力家、目標をしっかり立てられる、素直さ、しかし失敗経験を経て論理的思考力など様々な評価ができそうです。
面接やES・履歴書はどうしても「どれだけすごいことをしたかアピールをすべき」という謎の言い伝えがありますが、このような一つひとつの言葉にあなたの人間性が隠れていることを覚えておき言葉一つひとつを大切にしていきましょう!
失敗経験から人間関係への強みをアピールする方法
私の失敗談は高校時代、野球部でチームを一時崩壊させてしまった事です。
人をまとめる初めての経験で私がチームを崩壊させてしまった原因は「自分と同じくらいできて当たり前、人は変わるもの」と思い込んでしまったからです。実際は実力は個人差があり、人は強制的に変わるものではないのにも関わらず私はチームメイトに「求めすぎる」行動をとっていました。
「リーダー論」といった書籍や動画、先輩や同期への相談などを重ねていくなかで上記に気づきチームの再建を徹底的なコミュニケーションで改善に努めました。一度崩壊した分修復に時間はかかりましたが、逆に本音を本気で言い合える関係性が生まれました。
この経験から相手への配慮はもちろん、本気でぶつかることが良いチームビルディングにもつながると強く感じました。仕事は一人でするものはほとんどないと思っています。この人間関係に対する前提を大事にしながら、成果の出るチーム(組織)を御社でも構築していきます。
人間味、人との関わりのうまさが伝わります。
実際に、人間関係を語れる人は入社後も周りとの連携が深くできやすいです。失敗談の良さは、失敗をさらけ出しやすい事です。
失敗があるからこそ人は成長できます。自分らしさを出す大きなチャンスととらえて失敗談を堂々と話すと良いでしょう!
先輩が教える|就活の失敗(挫折)経験
失敗経験をアピールする方法について理解が進んだところで、ここからは「就活で失敗しないために」先輩が実際に体験した「就活での失敗談」をご紹介します。
先人の失敗を把握しておくことで今、準備ができるようになります!是非振返ってみたり取り組んでみてください!
WEB適性検査・SPI対策をもっと早くやればよかった!
就活の滑り出しが遅れて、対策しないままお祈りをされた・・・そんな人は少なくありません。計画性や欲に負けやすい人は多い為、多くの人がこの声を上げています。
自己分析が浅すぎて甘かった!
自己分析の甘さは二つのデメリットがあります。一つ目は面接で自分の事をしっかり伝えられない。二つ目は入社後のミスマッチを引き起こすこと。
自分の理解という意味でもそうですし、しっかりとしたキャリアを築くという意味でも非常に重要です。
企業分析(志望動機)が浅すぎて甘かった!
企業分析、業界分析ができていないと「なぜその企業で働きたいのか」が見えませんし伝えることができません。
選考や説明会の会場(や日程)を間違えた!
会場や日程や日時をを間違えて「だれもいない会場へ行ってしまった」という人もいるようです。就活は時間管理も非常に重要ですので、必ず企業からのメッセージなどは前日に再度確認するなどして対策しましょう!
エントリーしすぎて整理が追い付かない!
就活の本格シーズンになると「100.200社エントリー」なんて就活生も珍しくないはずです。
数ももちろん大事です。しかし対処もできないと本末転倒です。自己分析や1社1社の企業分析、準備がもっとも大事であることを念頭に置いて、数も増やせるように努めましょう!
内定が早期で出て、就活を終活してしまった!
内定を早くもらえることはうれしい事です。
しかしその後の企業を全て辞退して「やっぱり継続すればよかった」と思う人は多いです。
- ある程度納得のいく企業で内定が出たので終活
- より良い企業を探すためにも就活を継続
この二択になったときは「内定先で3年は最低やる覚悟があるか」を考えてみましょう!より具体的なイメージを持とうとすると情報収集が非常に濃くなります。入社後のミスマッチが一番引き起こしたくない事ですので、「本当にそれでよいのか」を自分に問いただしてみましょう!
その他の先輩の後悔…
すでに就活をしている人は同じ壁にぶつかっているのではないでしょうか?最後に他の後悔を羅列します。
- 就活の面接前日に飲みすぎてしまいパフォーマンスが発揮できなかった…
- ZOOM面談の予定が家の通信障害で面接に行けなかった・・・
- 伝えたいことがまとまらず、面接が気まずくなった
- 似たようなビル名を間違えてしまい、遅刻してしまった・・・
- 自分のありのままを伝えすぎてしまった
- 時間ギリギリに準備をしてしまったのに腹痛で、トイレへ…結果的に遅刻
意外と細かい事や当たり前の部分ができていなくて後悔している人も少なくありません。
改めて「当たり前にできることをしっかりする」という基本に立ち返ったうえで就活を進めていきましょう!
失敗(挫折)経験がない人はほとんどいない
さて、失敗(挫折)経験の答え方や、先輩の失敗談は参考になりましたか!?
- 決して失敗談はネガティブではないこと
- 事前準備や早期に動きだすことが失敗を防ぐ
これらの重要性は感じて頂けたのではないでしょうか!?
たまに「失敗経験ない」という人がいますがそれは結論、あり得ません。途中に出てきた自分を俯瞰できていない可能性があります。
失敗はあってしかるもので沢山あるからこそ成長しているはずです。
まだ就活を開始していない人は「どんどん失敗したほうが就活で有利になるんだな」と前向きに失敗を受け入れ挑戦していきましょう!
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本日は人事の目線から「失敗(挫折)経験の答え方」の解説はもちろん、失敗談にちなんで「先輩が教える就活での失敗談」もご紹介します!