結論
長所・短所を面接でありのまま答えるべきではありません。
「自分の長所が分からない~」「自分の伝え方ってあってるのかな?」「長所って自慢話みたいになって大丈夫かな」「短所を長所に言い換えがあまりできない」
様々な悩みが生まれると思います。本日はそんな方向けに内定をもらう確率をグンッと上げる【長所・短所の答え方】について、例文を用いながら解説していきます。
当記事では面接時どのように伝えたら良いかの「方法」も解説していますが、最も重要なのは皆さん自身が面接官の気持ちになって考える事です!是非面接官の気持ちになって「どんな意図があって長所短所を聞くのか。自分の回答は相手にどう映るのか。」考えながら読み進めてみてください♪(実際に本日の内容で20%以上内定率上がった(応募→内定の確率)学生さんもかなり増えました)
目次
面接で長所・短所を聞く【人事の意図】
まず、具体的な内容に入る前にそもそもなぜ長所・短所が面接で聞かれるのか。ここの理解はかなり大事です。
この人事の意図を理解しないまま、このあと紹介する例文やポイントを押さえても正直うまくいきません。例えば、受験においても教えてもらった勉強方法だけでなく、志望校に受かるためには自分の得意教科を把握したりしたうえで、手段として「勉強の仕方」があったはずです。ここでも目的はしっかり面接で長所短所を伝え、自分の事を企業に伝える事。だと思います。目的を理解するためにも人事の意図理解は必須ポイントです。
それでは、さっそくですが簡単にまとめますと二つあります。
- 学生の客観視力(自己分析)をチェック
自分の長所短所を理解している人は自己分析がしっかりできる。すなわち仕事においてもうまくいかない時に何がいけないのか。どのように改善しなければいけないのかを考えられる人と見られます。ここでしっかり回答できると仕事での期待値も高くなるというわけです。 - 企業の社風と合うのか。職種の適性があるのかチェック
企業によってカラーは様々です。合理を求める会社もあれば情を大切にする会社もあれば。長所短所の実際の内容を聞く事で自社と学生がマッチするのか。また職種によってはこの長所短所は専門職などでは特に重要です。実際に働く職場をイメージしながらすり合わせようとも同時にしているという事です。
この人事の意図を理解しておかなければ自分が思う長所短所を好き勝手答えるだけで、どの企業も「いらない」と思わせてしまう可能性があります。
嘘をつくのは良くないですが「そもそも人事がなぜこの質問をしてくるのか」考えた上でしっかり答えましょう。この相手の立場に立つ事。質問の意図をくみ取ろうとすることがどの業界職種でも必要です。
必ず覚えておきましょう!
あなたの長所・短所を見つける【3つの方法】
面接で長所・短所を聞く人事の意図について理解したとこで、ここから実践。実際に長所や短所を見つけるにはどうしたら良いのか。解説していきます。
- 体験談や成果を思い返してみる
まず、自分自身で過去を振り返る事です。例えばアルバイトで成果が出たのであれば自分のどんな性格が成果につながったのか。例えば人を巻き込んだ人は行動力やコミュニケーション能力、数字の分析や冷静になって考える事をしたなら問題解決能力や分析力などになります。体験をベースに考えると後々伝えるときによりスムーズとなります。 - 客観視して探す(家族・友人に自分の長所・短所を聞く)
①と併せて行いたいのが客観視。自分が思ってた長所と他者から言われた長所が一致するのも良いですし、自分では長所と思っていたものが実は他から見るとそうでもなかったり、自分は長所と思っていなかったものが長所と褒めてもらえたりと。。。人によって主観は違うので他者意見を取り入れるのはかなり重要です。この客観視をする事は社会人になってから仕事でも必ず役立ちます。 - 短所から長所を考えてみる【一覧付】
自分はネガティブで良いとこなんてないよ。。。そんなあなたは自分の短所をまず洗い出しましょう。長所と短所は表裏一体(短所があるという事は長所もあるという事)ですので必ずあなたにも長所があります。
とはいえなかなか思いつかない方もいるかと思います。そこで自分の長所・短所を考えられるように一覧化しました。
短所 | ⇔ |
長所 |
心配性 | 計画的・用意周到・思慮深い | |
理屈っぽい | 論理的・感覚的ではないので合理的 | |
流されやすい | 協調性がある。周囲の空気を読める | |
抱え込みやすい | 責任感がある。真面目 | |
楽観的 | ポジティブ・チャレンジし続けられる | |
仕切りたがり | 調整力・行動力がある | |
おせっかい | コミュニケーション能力・目配り気配りができる | |
諦めが悪い | 忍耐力・継続力がある | |
自己主張が強い・我の強さ | 主体的・リーダーシップがある・自分の考えを持てる | |
せっかち・大雑把 | スピード感がある・要領が良い | |
マイペース | 几帳面・集中力がある |
短所が短所で終わる事は必ずありません。必ず長所もついているはずなので、言い換えができる事もスキルです!この機会にしっかり探してみましょう!【長所と短所は表裏一体】これを忘れずに自己分析をしていきましょう!
↓自己分析についてはコチラ↓
こんな回答はNG!長所・短所の【落とし穴】
仕事で活かせない長所短所
【人事の意図】でも解説した通り、仕事に活かせそうか。活躍できる人材か。を目的にそもそも面接していたり長所短所を聞いています。そこで仕事に全く活かせそうにない回答をすると意味がありません。例えば「早食いです」「家族を大切にしています」など良い人そうですが、仕事にどうつながるかがいまいち見えません。また「料理が下手です」という短所を答えられても面接官は困りますよね。相手の質問の意図をくみ取ったうえで、仕事をとつなぎ合わせる事は大前提必要です!
企業の社風などとマッチしない長所短所
先ほども書いた通り、企業は活躍できる人材を求めています。例えば変化の激しい成長期にいる会社の場合だと「チャレンジを求め、考えるより行動を先にする人」を求めたりします。そんな時「自分は安定志向でまずは考え行動するのが遅れる」と回答すると明らかにミスマッチです。そもそもミスマッチの企業を受けるのは得策ではありませんが、自分が行きたい企業の場合は、自分とその企業の社風などとどこがマッチしているのか。探しましょう!!相手が面接で決めるという観点もありますが、ホームページを片っ端しから見たり、様々な情報収集をする事で必ず見つかるはずです。この努力も面接前には必ず必要です。
採用リスクのある短所
「志望理由良し!人物としても良し!ただ・・・・」のような企業からしたら地雷のような回答もあります。このポイントを押さえて当てはまってしまった方は、そもそも就職する前に改善しましょう!そして面接時には回答しないことをお勧めします。(他の短所を答えましょう)
- 社会人としてNG
「人見知り」⇒仕事をする上でコミュニケーションは必須、
「飽きっぽい」⇒新卒には長期的キャリア形成という投資要素で企業は採用しています。“飽きっぽい”は早く辞めますと言っているようなものです。 - 人としてNG
時間にルーズ、ルールを守れない、環境に適応できない⇒そもそも企業は組織として動いている以上これらはリスクしかありません。個人事業主に行くことをお勧めします。
面接で長所・短所を伝えるポイント
ここでは長所・短所を伝えるときに共通している事を解説します。長所と短所それぞれでの注意点もあるのでそれは後ほど解説します。
- まずは結論(長所)から伝える
いきなりエピソードや内容から説明して周りくどい話だしをする人は要注意。端的に結論からは社会人の基本です。「私の長所は〇〇です」から初めて面接官との会話のキャッチボールを必ず意識しましょう。 - エピソードを交えて話せるようにする
長所短所はあるがエピソードはない。。。あなたが面接官だったらどう感じますか?信ぴょう性に欠け、自分を客観視できない人と感じるはず。しっかりどんな経験をして長所短所だと感じたのか話せるようにしましょう。 - 古すぎるエピソードは避ける
長所短所をしっかり話せて、エピソードもある。ただ「幼稚園のとき・・・」面接官に笑われますね。幼稚園の時の親の教育が●●で~~など長所が生まれた根拠としては昔の話は使えますが基本的に小中高で長所短所など自身のアイデンティティが創られると覚えておきましょう!
面接で長所を伝えるときのポイント
話し方のポイント
ここは端的に羅列します!
- 長所を自慢げに話さない
- 長所が活きた実績を伝える
- 業務に活かすことのできる長所にする
これまで書いてきたことの振り返りですね。大事なのは面接官とのキャッチボール。自分ばかり話して気持ち良くなるのはNGです。
長所を伝える
↓
なぜその長所があるのか(根拠)
↓
その長所でどんな実績があったのか(成果で追加訴求)
↓
その長所と業務、どう生かせそうか(自分と企業の繋ぎ合わせ解説)
こんな流れでしょうか。是非、相手目線での回答をしていきましょう!
面接での長所回答例
面接で短所を伝えるときのポイント
【改めて】皆さん自身が面接官の気持ちになって考えましょう!
話し方のポイント
- ネガティブで終わらせない
- 改善に努める話を交える
- 同じ失敗を繰り返したことを話さない
短所に関してのポイントはこの三つです。
「自覚してるか」
「改善しようとしてるか(したか)」
ココをしっかり振り返る事で内容は問題ないはず。少し意地悪な面接官だと「改善しようと思います。ではなくてなんで今改善する行動をしてないの?」なんて人もいるかもですね。
ただこれは正しくて、課題なら今まさに改善アクション途中じゃないとおかしいのです。ビジネスでも課題を放置なんてことはないので。自分の回答に突っ込みどころがないようにブラッシュアップが必要ですね!
面接での短所回答例
私の短所は「人の顔をうかがいすぎる」ことです。傾聴することを大事にするあまり相手の表情の変化に敏感過ぎて行動が遅れてしまうことがあります。友人から相談を受けた時に「これを言って嫌われないかな」という自身の保身も入っていると思います。これは仕事でも自分の意見を主張できない場面が想定されると思います。
ですので改善策として現在は「周囲の目を気にしない」「主張しなければいけない場面で主張できる」人材になるために読書に注力しています。なぜ人の目を気にしてしまうのか。その原理を理解したり、人の目を気にしない人はどんな思考なのか。そこの理解を複数の読書で培い、実際に友人と話をするときも主張のチャレンジをするようにしています。当初は人間関係が崩れるのではないかと恐れて主張できていない自分がいましたが、実践を重ねると実は自分の思い込みだったり。。。と発見がかなりあります。ただ、まだまだ少し行動が遅れる場面がありますので入社までにこれらを改善して、社内でも「周囲の意見を聞けて、でもしっかり主張もできる」人物となり御社に貢献していきます。
「短所はありません」はNG?
短所を答えるのは低評価となると考え「短所はありません」と答える人がいますが結論、逆効果です!
長所と短所が表裏一体と解説した通り、短所がない人などいません。長所がない人もいないのです。自分の事を客観視できていない。向き合おうとしない素直じゃない学生なのかなと印象を悪くしてしまうので、必ず短所も洗い出すようにしましょう。
仮に短所がなくても短所がない人を企業は求めていません。
短所がない人が完璧な人と定義するなら、そもそも新卒ではなく間違いなく中途採用で獲得したほうが良いと思いませんか?
新卒採用に求められるのは「今すごい人か」ではなく「将来的に活躍できる人材になれそうか」です。そう考えると短所に対して改善策をどこまで考えられるかが評価ポイントになるのも納得でしょう!
まとめ
長所・短所はシンプルな質問ですが、思った事をそのまま回答していては「自己分析ができていない」「質問の意図を理解できていない」と判断されてしまいます。
長所短所の準備をすることももちろん大事ですが、このベースには自己分析をより深くすることが結果的に「長所・短所」に繋がります。ここが理解できているだけでも内定率はかなり変わります。
この繋がりも理解しながら就職活動をすると他にも様々な発見ができ、内定を一つでも多く勝ち取ることができるはずです!
皆さんは自分の長所・短所をどのように捉えていますか!?
また、面接の中でどのように伝えていますか!?