自己正当化、言い訳、責任転換、言い逃れ、ごまかし、開き直り、逆切れ…
人は自己正当化という元々備わっている人の機能を元に様々な事を発してしまいます。
しかしその言葉が生み出すのは
- 友人関係性悪化
- 仕事の生産性低下
- 目標の妥協
- 現状維持の人生
などが生まれ、卑屈が生まれたり、子供のころに思った”夢”が徐々に無くなる一つの原因です。
そんなプライベートでも仕事でも良い事がない「自己正当化」について理解して、自分自身の行動や考えを振り返ってみましょう。
目次
自己正当化とは
課題・問題に対する原因は外的要因(他者や環境)にあると考え、自分自身は悪くない、自分は正しいという事を証明しようとする事です。自分にベクトルが向いていない他責思考と非常に似た考え方です。
この自己正当化は仕事のみならず、家族問題、友人問題でもよく出てきます。
「我が強い」なども自己正当化に近いですね。周囲の言葉をなかなか受け入れられないと自分の尺度だけでしか生きられない選択しの少ない人になってしまいます。また、自己正当化しているのを多くの人は気づいていません。
本記事をお読みいただいた人が多くの方と調和しながら生きていけるように自己正当化の仕組みなどを解説していきます。
人はなぜ自己正当化するのか
自己正当化しているのを多くの人は気付いていないとお伝えしましたが、実はほとんどの人が自己正当化しています。
なぜなら、人は生まれもって「自己防衛」を備えています。
自分が思い通りにいかない時や劣勢になったとき、この自己防衛が働く事が多く、自分に都合の良い言葉を探し始めたり、課題を解決しない理由探しをします。この癖がなくならなければ妥協を繰り返してしまう人生になるので自身の行動を振り返りながら見てみてください。
私の自己正当化を紹介します。
高校受験で「進学校」か「スポーツ強豪校」で悩んでいた私の内心は強豪校に行きたいけどレギュラーになれるか不安ででした。しかし結局選んだのは進学校で周囲にも親にも「大学に行きたいから」といっていました。
一見普通の選択かもしれませんが私は妥協したのです。レギュラーになれないかもしれない恐れを大学に行きたいというもっともらしい言葉で覆いかぶせて本心と向き合っていませんでした。
この結果、私は正直後悔しています。
結果的に優秀と呼ばれる大学に入りましたし、それがあって今の自分があるとも思いますがこの後悔と向き合わなければまた同じ自己防衛を働かせてしまうと感じ、過去の後悔はしっかりと受け止めるようにしています。
これに気づいたのは25歳の時でした。自分では自己正当化してるなんて気づきもしませんでしたが過去振り返ってみると意外と出てくるものです。
自己正当化と認知的不協和
自分の行動と考えに矛盾が生じた時、人は不安を覚えます。そして自分の行動を正当化する現象の事です。自分には一貫性があると思い込みたい欲求です。
人は何か目標を定めはするけど、途中上手くいかない事があります。
そんな時2つのパターンに人は分かれます。
- 目標をぶらさず上手くいく方法を考える人
- 目標を下げて行動をあまりしない人
です。
認知的不協和はいわば、目標への軌道が悪くなる「不安」を②のように行動しない自分を正当化しているのですね。
先ほどの私の高校受験もまさしく認知的不協和と呼べます。
自己正当化と確証バイアス
自分の意見や考えにあうものばかりを受け入れる事。いわば自分に都合の良い情報ばかり集めるという事です。
自己正当化した後に発生しやすいもの。
例えば会社を退職する時‥‥
上手くいかない事や不満を覚えて退職する自分を自己正当化した⇒その後、そもそも辞める理由でなかった、会社の気にくわない事を後付けで情報集めする‥‥
これは私が採用担当していた時にとても多かったです。
転職理由を聞くと色々と述べてはくるものの、根底は別のものだった。というのは良くあります。
自己正当化をより正当化させるために確証バイアスを用いて証明したがる。人に良くある現象ですね。
自己正当化の事例紹介
ここで普段の生活でよく出る自己正当化をご紹介します。
おそらく多くの方が経験のある内容で、ダメというわけではありませんが自己正当化は癖ですので自分の行動を振り返りながら認識するという作業をしていただければと思います。
自己正当化の例|買い物編
「●●商品が欲しいけど、必要かな~」
と内心は思っている。しかし営業マン(販売員)に色々説明されたり、その商品を買う事で得られるメリットやベネフィットを伝えられて結局購入。購入後に思う事は販売員から言われた自己正当化できる言葉を思い返したり自分に言い聞かせて、購入したことは間違いではないと認識したがる…。
要は、消費というもの自体、広告や営業担当に創り出されているのです。(需要を創り出すといいます)
なので、消費を促されて自分の本心と向き合わない事は資本主義社会での負けに近づいてしまう一つの要因ですので、消費について「本当に欲しいのか」しっかりと考えてみましょう。
自己正当化の例|ダイエット編
ダイエットを志すが失敗してしまう人…
ダイエットで食事制限をしていたがとても「食べたい」という欲求が生まれた・・・。そこで「食べないとストレスたまるし」や「今は食べて明日はこうしよう」と自己正当化して欲求のままに動きますが結果的にダイエットは失敗
このような経験は本当に多いのではないでしょうか!?
人間なので、一時的な欲求に負けやすいです。しかし自分の志や目標があるのにそれを差し置いて一時的な欲求を満たす事は、癖づいてしまい自分の目標から遠ざかり、目標を下げざるを得ないことも多々発生します。
自己正当化の解決方法
ここまで事例も併せて「自己正当化の仕組み」や「自己正当化の根底」をお伝えしてきました。
ではどのようにこの自己正当化と向き合うべきなのか…解説します。
- 自己正当化を根底を理解する
- 自己正当化してる自分を認識する
- 上記を習慣化して自分の課題と向き合い、解消する
これに尽きます。
「なぜ三日坊主は治らない!?根本原因は「ホメオタシス」解決のための2021年新常識を大公開!」でも解説しましたが、人はそもそも理解をしていなければ行動は変わりません。
まずは徹底的に自分と向き合うことを当たり前にする。
その先に、行動変化させようとする自分というのは見えてきます。
自己正当化の注意点
さあ、ここまで自己正当化の悪い点やどうすべきかについて言及してきましたが注意点もあります。
自己否定しない事
です。
他責と自責でもある通り、自責にはするのですが「自分の人格否定」をするのではありません。「自分の何が良い結果にむずびつかなかったのか結果と原因の因果関係を明確にする」のです。
他責だと「自分は悪くない~」「あいつが悪い~」で終わってしまうので次に生かす事ができなかったり成長できません。
難しい境界線ですが自責はポジティブなもの。と覚えておいてください。
少し根気のいる大変な事かもしれませんが、この気付きが数年後のあなたを創り上げます。先を見ながら自分という人間についてもっと知っていきましょう。
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