- 日本人は自分のアタマで考えないし、調べない。
- 日本人は考える力がない。
- 日本人は考えが浅く、自分がない人だらけ。
- 日本人は思考停止していて、幼稚だ
悔しいですが、今の日本を客観的に見た意見を一覧化しました。
皆さんの小さいころの教育について思い返してみてください。
「なぜならね・・」「自分で調べてみなさい」などの双方向のディスカッション教育よりも、「良い子にしていなさい」などのルールに従うような受け身で育てられた人は多いのではないでしょうか。
良い子でないと「迷惑」となる。
実がこの「迷惑」は、英訳などが難しい日本独自の概念なのです。
考える事をあまり促されなかった。
考えなくても答えがあった。
このような環境で、知らず知らずのうちに考えなくなってしまった。
考えたとしても本来考えるべき内容の手前でも「なんとかなってしまう」これが日本社会です。
なぜ、そうなってしまったのか。その理由と、これからどうしていけばよいのか。思考停止や浅いなど好き勝手言われない為に、本日は解説していきます!
目次
日本人が考えない理由|①資本主義が生んだ歴史的背景
まず、日本人が考えなくなった背景に「資本主義」は切り離せない原因です。
GDPや国力などという言葉を聞いた事があると思います。
これは日本が戦後、世界と直接的な戦争はしていませんが”国力”で競っているからです。
「世界第2位の経済大国だった日本は今は3位」このように国としては”経済を活性化”させたいという思惑が大前提あります。
世界に経済的に遅れを取らないために取り入れられたのが資本主義。
資本主義とは資本が重要で、何をするにしてもお金が必要、資本がない人に対しては容赦のないシステムです。戦後日本が復興していくなかでこの資本主義システムが躍進します。
なぜなら資本主義はいわば自由競争。
資本があれば選択肢が増える社会のなかで競争に勝つため国民たちは法人を創り資本を創るよう試みます。
また、各法人の代表取締役たちは会社を大きくしたり維持したりする必要がある。
その為に従業員に長く、少しでも安く働き続けてもらう必要がありました。
そこで生まれたのが「サラリーマンの美徳」などの従業員啓発です。
企業のトップや広告が発信するこれらの内容が当時の若者に響いて、皆大きな会社に入る事を目指します。
大きな会社に入るためには学歴が必要。
学歴をとるためには学校でよい成績をとらなければイケナイ。
先生に嫌われると成績も悪くなるので良い子にしなければいけない。
このような流れで、今の学歴社会や小中学校の労働者育成場は生まれました。
今はあまり聞きませんが「マイホームが一つの夢」このような言葉が生まれたのも、不動産業界が仕掛けた”言葉”です。
利潤を求める資本主義社会でより多くの利益を出すための上記のような売り文句が世に出回ります。
そしてマイホームを創る人が増えれば不動産業界だけでなく金融業界も潤います。
また、ローンを創ればなかなか当人も会社も辞められない。
その人が働き続けると勤務先企業が潤います。
そうすれば国が潤う。
といった流れで利潤を求める企業が消費者(国民)にあの手この手で仕掛けようとする仕組みが資本主義の根底です。
日本人は実は考えていた!?
ここまでお読みいただいたら「日本人って結構考えてるじゃん」そう思ったかもしれません。
そうです。考えてるのです。
しかしタチが悪いのはここから。
考えてるのは国のトップや経営者であって、雇われる人たちは「考える」には至っていないのです。
ヒエラルキー下層の人達が考えなくても今の自分を肯定的に捉えて働き続けれるように仕組まれているだけなのです。
もし下層の人達が考えているのであれば日本は経営者だらけになって競争が激化しすぎて統制が取れなくなってしまいます。
ですので経営者は従業員を経営者に育成していくのではなく「優秀な従業員」へと育成していきます。
資本主義を活用して企業トップたちが儲けるため「従業員啓発」を仕組んだ。
何も考えない国民は広告の言葉や流行りをそのまま鵜のみにして消費を続けた。「●●した方が良い」などの言葉をよく耳にするように結果ばかりをショートカットしようとする思考からこのようになりました。
学歴を獲得して大手企業に勤めて終身雇用でマイホーム購入などいわゆる「勝ち組」といわれる人たちが量産したからです。
「考えなくても勉強して良い子にしてればうまくいくんだ・・・」
という成功事例にしがみついた結果が
資本主義から生まれた日本人が考えなくなった根源です。
ではなぜ、「良い子にしなくては思考」が生まれたのか・・
次頁にて日本の教育制度について解説します!
日本人が考えない理由|②資本主義が生んだ教育制度
資本主義社会をより加速する為に
日本の教育がどのように関係しているのか。ここで解説します。
日本人が考えない理由|「良い子にする」文化
良い子にしていないと良い学校にいけない。などよく耳にしたかと思います。
これは国が日本の教育を【労働者を生産する場所】として「Why」を教育の中に入れていないからです。
私たちは義務教育でも、高校大学でも答えのある「How to」ばかりを教わります。
Whyばかりされると国の意図しない考えになってしまう。
そこで答えのあるものを探す思考が義務教育を通して国民に植え付けられ、国が活性化するように仕組まれたのが我々の教育制度です。
形式的な学問ばかりでディベートというものが日本文化としては薄いです。
これは考えない事と、組織行動(クラスでよい子にしてないと組織からはみでてしまう)を強化して労働者育成一直線ちうわけです。
すごくストレートな言葉でお伝えしましたが事実です。
それでも義務教育は受けなければいけない…もうその教育が植え付けられた…
そんな私たちは今後どうしていけばよいのか。
答えを創るのは「あなた」という前提で私なりの言葉を発信します。
日本人が考えない|どうすれば良いのか
前頁はとてもストレートにお伝えしました。心が痛くなった人もいるかと思います。
具体的な解決策としては、
本日の内容を受け入れる。(今の自分を振り返る)
How思考、why思考について理解を深め、行動する。
答えを求めないように意識・改善を継続していく。
このような流れになるかと思います。
そもそも、本日の内容を見ても「プライドが邪魔して受け入れたくない人」もいれば「日本教育に憤りを感じた人」もいると思います。
しかし憤りを感じたり、受け入れなかったところで現実は変わりません。
ですので私たちに残された選択肢は
- 資本主義で勝ち抜く(受け入れて改善する)
- 他国へ出る(受け入れない)
この二つの選択しかないのです。
思い切って他国へ行くのも良いですがそんな行動力があればもうしてますよね。要は腹くくって今ある環境で全力を尽くす事だと思います。
最近は「サラリーマン終わり」とか「個人の時代」などと聞いたりします。
もちろんそれも一理ありますが、受け入れたくないからと言ってフリーランス経験がない人が上記言葉を口にしたところで地に足ついていません。
まずは基本を身に着け、就職という選択肢で全く問題ないと思います。
しかし、正解ばかり求めるのではなく「Why」を突き詰める癖を付けるだけでその悩みは解消します。
本日の記事では、国に絶望してほしいという他責的思考を芽生えてほしいのではありません。
悲観しても国のシステムにのっとって、しっかり努力しなければいけない。
というところに気づいていただける方が一人でも増えて「正解を探す」のではなく「正解を創る」という感覚を身に着けていただければと思います。
「思考は現実化」
「我慢してたら良いことがある」
「サラリーマンはかっこいい」