誰でも自分の印象は良く思ってほしいもの。
周囲の目を気にしないという方でも、【伝えたい事をしっかりと伝える時】活用する際に必要なのがコミュニケーション効果(心理効果)です。
本日はコミュニケーション効果の一つである「初頭効果」について解説していきます!
コミュニケーションの仕方一つで相手が自分にもつ印象は間違いなく変わります!
※初頭効果の対比:親近効果についても紹介しています。是非比較、参考にしながら実践してみてください。
初頭効果とは
初頭効果(英語訳:primacy effect)とは
ポーランド出身の心理学者
ソロモン・アッシュ(Solomon Eliot Asch)が提唱した
- 最初に提示した情報が、最も印象付けされやすい
- 相手を第一印象で認識する傾向がある
とされる心理効果の事です。
要は第一印象で印象が決まる為「最初が肝心」という事です。
去り際が大切な「親近効果」の真逆の心理効果ですね。
この初頭効果を知っていただけると
親近効果同様、仕事では成果・仕事外でも人間関係などにかなり活用できます!
\併せて読んでね/
↓初頭効果と真逆「親近効果」の記事はコチラ↓
初頭効果の例
ここで具体的な初頭効果について解説します。
このように冒頭に
相手に印象付く話題やキーワードを伝えてあげる事でまずは関心を引くことができます。
初頭効果の注意点
初頭効果を活用していく中での注意点は、
観察が得意な相手に活用するとより良いです。
観察家Aさんのような人は、自分の観察力を信じている(かつ観察癖がある)為、自分が思った最初の印象は間違っていないと考えやすいのです。
相手がそうだと分かれば後は実行するのみ!
観察されても良い印象を与えられるコミュニケーションを図れば自分(商品)全体の印象を良い方向へコントロールする事ができます!
「せっかく準備した資料を無駄になった」
そんな事が起きないよう
初頭効果で印象を良くしていく事で
仕事も仕事外でも効果的なコミュニケーションを実行していきましょう!
初頭効果の実験紹介
1946年に行われたソロモン・アッシュの実験をご紹介します。
内容は「”ある人物”を以下の2パターン、複数の言葉で表現する文章」を示し”ある人物”の印象を聞く。という実験です。
同じ人物でも紹介方法を変えてみたという事ですね。
- Aパターン:知的で、勤勉で、衝動的で、批判的で、頑固で、嫉妬深い人
- Bパターン:嫉妬深くて、頑固で、批判的で、衝動的で、勤勉で、知的な人
結果は
Aパターンで紹介したら
”ある人物”の事を好印象と回答
Bパターンで紹介したら
”ある人物”の事を悪印象と回答
だったのだそうです。
注視すべきは
冒頭にどのような表現が来ているか。です。
Aの場合、一番最初に「知的で」(ポジティブ)
Bの場合、一番最初が「嫉妬深い」(ネガティブ)
でした。
被験者たちはこの最初の言葉に印象付けされ、それが全体の印象へとなっていたのです。
このことから
初頭にポジティブな印象を持たせる事は全体の印象向上につながると示されました。
初頭効果に似た心理学
ここで初頭効果に近い心理学効果についてご紹介します。
アンカリング効果
アンカリング効果とは
最初に提示された特徴や数値が強く印象に残り、その後の意思決定や意思判断に大きく影響を及ぼすことを指します。
例を用いて解説します。
- A:17,000円と表記
- B:
34,000円⇒17,000円 大特価!と表記
皆さまもお店などで目にしたことがあるかと思います。
ABの場合、どちらが購入したくなるでしょうか!?
お分かりの通り
多くの方がBを選択します。
この原理は
Bの「34,000円」がアンカーとなり
消費者は「通常より50%オフになってる17,000円」という情報をもって意思決定(購入)するようになります。
このように商品のマーケティングや
営業マンのトークなどでも実際に活用されています。
二重価格表示とは、通常の価格から引き上げた表示をしてあたかも割引したかのように見せる事です。
アンカリング効果を活用してみようと思った際は一度以下のサイトを確認しておいてください。
参考:消費者庁HP
初頭効果のまとめ
最後に初頭効果についてもう一度まとめます。
- 最初に提示した情報が、最も印象付けされやすい
- 相手を第一印象で認識する傾向がある
同じ文章(表現)でも順番を変えるだけで相手が受ける印象は変わります。
※注意点:観察が得意な人へは特に効果的!
ただ文章を羅列していくのではなく、戦略的に相手の視点にたった表現をしていきましょう!
\併せて読んでね/
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