人生100年時代
老後の為に2,000万円の貯蓄
社会人基礎力について解説する前に
人生100年時代と言われるこのご時世での「若者がもつ不安」についての調査結果ををご紹介します。
約7割の若者が生活に不安を感じ、
約4割弱の人が今後のマネープランに不安を感じているそうです。
調査対象:824名の就活生、新卒1~3年目の若手ビジネスパーソン
引用:株式会社アドバンテッジリスクマネジメントHP「「老後2000万円問題」などの先行き不透明感が若者の不安をあおる!?」
不安はある中でも働く事はだれしも通る道で、時代の移り変わりが激しくどんな仕事でも適応可能な能力が必要となります。
そんな社会人基礎力について詳しく解説していきます。
目次
社会人基礎力とは?
「社会人基礎力」と一言にいっても山ほどありますよね。
簡単にいうと
日本社会での課題解決のために創られた企業、学校、個人の共通言語のようなものです。
グローバル競争激化・IT化など、経済的な課題がありながらも、働き方改革や早期退職者の増加という社会問題…
企業が求めるもの若者が求めるものがミスマッチしている状況下にあります。
そこで、働いていない小中学校から培う事ができる社会人基礎力を若手パーソンには早くから身に着けてもらい、社会で活躍してもらおう。という事で経済産業省が提唱されました。
↓「なくてはならない」考え方についてはこちらも併せてご覧ください↓
それでは「社会人基礎力」の詳細を解説していきます!
社会人基礎力|3つの能力
社会人基礎力は3つの能力(12の要素)と提唱されています。
「前に踏み出す力」
「考え抜く力」
「チームワーク」
職場や地域社会で多様な人々と働いていくなかで必要な基礎的な力とされています。
簡単そうですが、できていない人も多いのではないでしょうか?
実例を出しながら解説します。
社会人基礎力①|前に踏み出す力[アクション]
- 主体性:物事に進んで取り組む力
- 働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
- 実行力:目的を設定し確実に行動する力
社会人基礎力①の例と解説
主体性や実行力については↓の関連記事にもある通り、目標を定めて、行動し続ける。というところですね。
ここで注目なのは「働きかけ力」です。
特に就職活動や新卒の1年目をイメージしてほしいです。
「この会社は成長させてくれる」
「会社が成長させてくれない」
このように思った事はないでしょうか?
これらは全く間違いの思考ですね。
自分の尺度だけで仕事やキャリアを見ない【相談力も必要】ということです。
よく「すり合わせ」と言ったりすると思います。
そういう人ほど上司や、上司の上司へ「自分の仕事の価値が見いだせないのです・・」という相談に行かず、自分の世界でネガティブな沼にはまってしまいます。
要は相談にもっと行くべきなのです。
上司が忙しそうで・・
(仕事を少し覚えたからといって)これはこれね・・(勝手な判断)
など自分のものさしで周りを計り始めるとどんどん視野が狭くなってしまいます。
成長できるのも自分次第。
自分からどんどん周りに働きかけ、主体的に動いていきましょう!
社会人基礎力②|考え抜く力[シンキング]
- 課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
- 計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
- 創造力:新しい価値を生み出す力
社会人基礎力②の例と解説
よく聞く言葉でいくと
PDCAや日報(週報)あたりです。
「日報めんどくせ~」や
自分の振り返りを”感想文”で終えていませんか?
自分の仕事が完全歩合だったら同じ振り返りをしますか?
その感想文振り返り(PDCA回せていない状況)は
30.40代になって自分に返ってきます。
会社が成長させてくれるかではなく、
自分自身が成長するための動きができていれば「どこへいっても成長はできる」のです。
20代のうちに同世代と差を開いていくために
「なぜうまくいったのか」
「なぜうまくいかなかったのか」
「その根拠は何か(数字もあると〇)」
「次までの準備、取り組みは?」
「次の計画は?」
この社会人基礎力を身につけ
スキルや今あなたの会社で必要な知識以上に超重要な「人間基礎力」を培いましょう。
↑どんなに知識やスキルがあっても
人格が不安定ではおいしいリンゴは育ちません。
社会人基礎力③|チームで働く力[チームワーク]
- 発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
- 傾聴力:相手の意見を丁寧に聞く力
- 柔軟性:意見の違いや立場の違いを理解する力
- 状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
- 規律性:社会のルールや人との約束を守る力
- ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
社会人基礎力③の例と解説
これはちょっとの努力では身に付きにくい力ですね。
これまで皆さんが生きてきたコミュニケーションスキルなどが反映されます。
様々なお客様がいる中で「はい」の返答の仕方ひとつをとっても「納得をしてるはいなのか」「腑に落ちていない状況のはいなのか」
顔が見えない状況で特に重要な察知する力です。
察知できてもその状況下でどの言葉が相手に適切か。
ここまで考え、長けている(長けるように努力した)人達がいわゆるトップセールスといわれる人たちのベースのコミュニケーションスキルであると思います。
自分のコントロール(規律やストレスコントロール)ができてこそ、
相手をコントロール(状況察知して自分が意図する方向性へ導く)
まさに営業です。
法人や営業の根底はやはり「相手に価値を与える」ですから、相手の事を理解できる・相手に適した言葉を使うのは必須スキルです。
社会人基礎力|まとめ
いかがだったでしょうか?
ここまでの内容をまとめます。
- 前に踏み出す力[アクション]
⇒自分の尺度だけで判断しない【相談力】 - 考え抜く力[シンキング]
⇒自分で考え、振り返り(次回アクション)を明確にできる【仮説力】
※これを①の【相談力】と併せて実践する - チームで働く力[チームワーク]
⇒営業に例えましたが、チームの仲間に対しても適用できるスキル
特に①②は意識一つですぐに実行でき、継続すれば習慣化となります。
この①~③はどの仕事でも活用できる・言葉を換えれば①~③ができないとどこの会社へ行こうが、事業をしようがなかなか苦戦します。
いずれぶつかる壁ですので、気付いた【今から実践】して改善しましょう!
社会人基礎力はどの仕事でも「あればよい」のではなく「なくてはならない」ということだね!