SPI3を完全攻略!高得点を取るための対策と勉強法を徹底解説

ほとんどの大手企業が学生の能力や性格を測るために活用しているのがSPI3です。SPI3の点数や性格診断の結果によって、面接まで進めるかどうかが決まってしまいます。そのため、就活生にはとても大切な試験になります。

「SPI3で高得点を取るのは難しい」という不安に思っている人は多いですが、しっかりと対策して、正しい勉強法を実践すればほとんどの人が良い点数を取ることができます。

本記事では、SPI3の特徴や対策、勉強法を解説します。SPI3で良い点数を取るためにもぜひこの記事を参考にしてみてください。

 

SPI3とは

SPI3は、学力を測る「適性検査」と性格を測る「性格検査」の2つに分かれます。

それぞれ細かく解説していきます。

 

適性検査

適性検査では、応募者の学力を見極めるために用いられます。特に、地頭の良さや情報処理能力を求める業界は、適性検査の結果を重視する傾向にあります。

具体例を挙げると、IT業界やコンサル業界が該当し、適性検査の良し悪しにより面接通過率が大きく左右されます。

そのため、それらの業界を志望する学生は適性検査をしっかり対策する必要があるでしょう。

 

性格検査

性格検査では、日々の行動や考え方を測る検査であり、学力を問われる試験ではありません。

しかし、性格検査をただのアンケート程度に考えていたら痛い目にあうでしょう。大手企業の多くが、性格検査も重要視しています。特に、「集団行動が苦手」や「情緒不安定」な回答をしてしまうとマイナスイメージを持たれてしまうので、注意しましょう。

 

SPI、SPI2との違いとは?

SPIについてしっかり調べている方は、「SPI3以外にSPI・SPI2もあって、何が違うの?」と疑問に思われたでしょう。

結論から述べると、「バージョンアップ」をしただけです。

現在では、SPIのバージョンは「SPI3」となっています。しかし、初代SPIは2004年までペーパーテストのマークシート方式で行われていました。その後、2005年からSPI2が導入されました。マークシート方式だけでなく、論述問題も採用されており、出題範囲も幅広いです。

そして、2013年からSPI3が導入され、現在に至ります。SPI2からSPI3への変更点としては、「性格検査」が追加された点です。

そのため、SPIテストを勉強しようと思っている方は、「SPI3」を勉強しておけば問題ありません。

 

SPI3の受験形式

次に、SPI3の受験形式を4つ解説していきます。

 

テストセンター

テストセンターとは、「指定された試験会場にて、パソコンを使って試験を受ける形式」になります。学生は自宅から近い場所で都合の良い時間帯にテストを受けることができますし、企業としても不正が起こりにくい仕組みとなっているので学生の能力をちゃんと見極めることができるというメリットがあります。

多くの大手企業がテストセンター形式を採用しているので、しっかりと対策することをおすすめします。

 

Webテスティング

Webテスティングは、「企業が指定した期日までに自由な場所でWebテストを受験できる形式」になります。スマートフォンでの受験は推奨されていないため、パソコンやタブレットでテストを受けられる環境を準備したほうが良いでしょう。

Webテスティングの特徴として、1問に対する制限時間が決まっているため、問題をはやめに解き進めることをおすすめします。

 

インハウスCBT

インハウスCBTとは、「指定された会場で企業内のパソコンを用いて受験する形式」になります。テストセンターと形式は似ていますが、大きく異なる点は「企業ごとに受験しなければいけない」という点です。テストセンターのように使い回しができないので、1社ごとに受験する必要があります。それほど導入している企業は多くないので、そこまで力を入れる必要はないでしょう。

 

ペーパーテスト

ペーパーテストとは、「企業にてマークシート方式のSPIテストを受験する形式」になります。テストセンターと違い、問題用紙が配られるので全体感が把握でき時間配分がしやすいです。

デメリットとしては、テスト結果がすぐにわからなかったり、電卓が使用できないといったことがあります。

 

 

企業が導入するメリットとは?

今では多くの企業がSPIを導入していますが、どのようなメリットがあるのかについて解説していきます。

応募者を絞り込む

人気のある大手企業では、毎年何千人もの学生が応募してきます。そのため、一人ずつ面接で対応することが困難な状況になっています。そのため、SPIにより学力や性格を判断して、自社に合いそうな学生を絞り込むメリットがあります。

 

応募者の能力を把握する

事前に応募者の学力・性格を把握するメリットもあります。SPI3には「言語・非言語・英語」などの科目があり、それぞれの能力を判断することができます。一般的な日系企業は「言語・非言語」の2科目を受験させることが多いです。しかし、海外売上比率が高い企業であれば、「英語」を受験させることもあります。企業の特色に合った能力を有しているかを見極める意味でもSPI3は役に立っています。

 

面接の参考情報にする

SPI3の結果を面接の参考情報にする企業は多いです。特に、性格適性検査は事前に対策すれば見栄えの良い結果にすることは容易に可能です。そのため、企業の採用担当者は、性格適性検査の結果と実際に合った学生の印象が大きく異なっていないかを確かめるための参考情報にしています。

 

 

導入企業一覧

引用:pixabay

次に、SPI3を導入している企業を紹介していきます。

気になる企業がSPI3を導入しているのであれば、しっかり対策していきましょう。

 

コンサル:野村総合研究所、三菱総合研究所、アビームコンサルティング、ボストンコンサルティンググループ、KPMG税理士法人、フューチャーアーキテクト

 

商社:三菱商事、伊藤忠商事、丸紅、豊田通商、双日

 

金融:三菱UFJ銀行、三井住友海上火災保険、三井住友信託銀行、明治安田生命、ゴールドマン・サックス

 

広告・マスコミ:電通、博報堂、フジテレビ、テレビ東京

 

不動産:三井不動産、住友不動産、野村不動産、鹿島建設、大林組、ヒューリック

 

メーカー:アサヒ飲料、明治、ソニー、パナソニック、トヨタ自動車

 

IT:NTTデータ、ソフトバンク、ヤフー、伊藤忠テクノソリューションズ

 

インフラ・交通:九州電力、日本郵船、JR東日本、JAL

 

対策はいつから始めるべきか?

多くの大手企業がSPI3を導入していることから、できる限り良い点数を取りたいと考える方は多いでしょう。しかし、SPIテストは大学受験とは異なり膨大な時間をかけて対策するようなテストではありません。

一般的にはSPI3の対策期間は「1ヶ月」と言われています。勉強時間に換算すると50時間程度です。もちろん、学力試験に自信がない方であればもう少し多めに勉強時間を確保したほうが良いでしょう。

 

SPI3の対策

引用:pixabay

SPI3で高得点を取るための対策について解説していきます。

 

長文問題に時間をかける

言語問題については、時間配分をしっかり行うことが重要です。「語句の意味」や「空欄補充」などは即答して、「長文問題」に時間をかけるようにしましょう。丁寧に時間をかけて1問ずつ解くのではなく、残りの問題数を意識して解くことでライバルと差をつけることができます。

 

わからない問題に時間を使いすぎない

非言語問題については、難しい問題やわからない問題に時間をかけすぎないことがポイントです。数学が得意な学生でない限り、時間制限内に全ての問題を解き終えることは難しいでしょう。そのため、わからない問題を捨てて、他の問題をミスなく解答するほうが高得点につながります。

 

性格検査では一貫性のある回答をする

性格検査で意識すべきことは、一貫性のある回答をしているかということです。同じような質問に対して、真逆な回答をしていたら「嘘をついているのでは?ちゃんと回答していないのでは?」と疑われてしまいます。しっかりと一貫性のある回答をすることを心がけましょう。

 

SPI3の勉強法

次に、高得点を取るための勉強法を具体的に解説していきます。

 

過去問や参考書を繰り返し解く

SPI3で高得点を取るために最も効果的な勉強法は、「過去問や参考書を繰り返し解く」という方法です。

ポイントは、同じ過去問や参考書を解くことです。同じ問題を繰り返し解くことによって、知識や解法が定着し、本番でも力を発揮することができます。

特別なことはせず、まずは同じ過去問や参考書を2〜3周繰り返し解くことから始めてみましょう。

 

応募企業の出題形式を把握する

SPI3でも様々な出題形式があることは説明したかと思います。

自分が応募する企業は、テストセンターを採用しているのか、ペーパーテストを採用しているのかをしっかり確認することが大切です。

出題形式ごとに対策や意識すべきことが異なるので、事前に出題形式を把握することを心がけましょう。

 

苦手な分野を克服する

文系の学生であれば非言語が苦手という方は多いでしょう。しかし、大学受験の「数ⅡB」のような難しい問題はほぼ出題されません。多くの非言語問題は、中学レベルの数学です。そのため、しっかり対策していれば、苦手な科目を克服できるでしょう。

 

出題頻度の高い項目を優先的に解く

SPI3の対策に時間をかけられない方は、「出題頻度の高い項目を優先的に解く」勉強法を行ってください。毎回出題される項目もあれば、滅多に出題されない項目もあります。そのため、効率よくSPI3の点数を上げたい方におすすめの勉強法になります。

 

時間を意識しながら解く

SPI3はとにかく時間との勝負になります。対策もなしに初めて受験した方は、試験時間の少なさに驚くことでしょう。

そのため、本番を迎える前に、時間を意識しながら過去問を解き、自分なりのベストな時間配分を見つけることがとても大切です。

 

模擬テストを受験する

しっかりと対策・勉強を行っている方には、模擬テストを受験することをおすすめします。しっかり対策したとしても、本番に慣れていないと力を発揮できずに高得点を取ることはできません。緊張してしまう方は、本番前に模擬テストも受けてみるようにしましょう。

 

SPI3の問題例と解説

SPI3は様々な問題が出題されます。その中でも出題頻度の高い問題を具体例に挙げて、解説を行います。

 

言語

言語問題では、「語句の意味」や「文の並び換え」などの国語力を問われる問題が出題されます。

実際に言語問題で出題される項目は以下の通りになります。

・二語の関係

・語句の意味

・語句の用法

・文の並び換え

・空欄補充

・熟語の成り立ち

・長文読解

 

その中でも出題頻度が高い項目は、「二語の関係」です。

実際に、「二語の関係」の例文を一緒に解いてみましょう。

 

例文

最初に示された二語の関係を考え、同じ関係のものをア〜ウより選びなさい。

 

才能:画才

 

ア 熊:動物

イ 惑星:火星

ウ チーズ:牛乳

 

https://saisokuspi.com/gengo/nigonokankei/2/10/より引用

 

この問題では、「包括関係」に注目すれば簡単に解くことができます。

才能:画才 「才能は画才を含んでいる」

ア 熊:動物 「熊は動物を含んでいる」(逆の包括関係)

イ 惑星:火星 「惑星は火星を含んでいる」(包括関係)

ウ チーズ:牛乳 「チーズは牛乳からできる」(原料関係)

 

つまり、答えは「イ」になります。

 

非言語

非言語では、「組み合わせ」や「確率」など論理的思考力や数学的な知識を問われる問題が出題されます。

その中でも出題頻度の高い「組み合わせ」の問題を解説していきます。

 

例文

あるサークルには、男性6人と女性4人が所属している。この中から掃除当番を4人選びたい。

 

(1)男性だけから4人選ぶとすると、選び方は何通りあるか。

 

https://saisokuspi.com/higengo/baainokazu/2/10/より引用

 

組み合わせの公式を使うことで、6人から4人選ぶので、計算式は以下の通りになる。

(6×5×4×3)/(4×3×2×1)=15

 

答えは「15通り」になります。

 

 

 

 

高得点を解くためにおすすめの参考書

最後に、SPI3で高得点を解くためにおすすめの参考書を3つ紹介します。

 

これが本当のSPI3テストセンターだ!

出典:Amazon

SPI3対策の王道といえば、こちらの参考書になります。

講義形式で丁寧に解説してくれるので、数学・国語から遠ざかっていた方でも抵抗感なく始められます。

また、問題と解説が見開きになっているので、効率良く学習することができます。

 

 

SPI3&テストセンター出るとこだけ!完全対策

出典:Amazon

出題頻度の高い問題を絞って解説してくれるので、SPI3の勉強時間が確保できない方におすすめの参考書になっています。また、勉強時間に余裕がある方でも、他の過去問と併用すれば、高得点を取れる確率が格段に高まるでしょう。

 

大手・人気企業突破 SPI3問題集【完全版】

出典:Amazon

こちらの問題集は、大手・人気企業に内定をもらうために作成されたものです。そのため、基礎知識が身についていない方や勉強時間に余裕がない方にはおすすめでいません。しかし、数多くの学生の中から突出した点数を取りたいなら、この問題集を繰り返し解くようにしましょう。

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