【空雨傘(そらあめかさ)】出来ないと恥!?孫正義も採用するフレームワークとは!?

 

報連相(ほうれんそう)や確連報(かくれんぼう)など社会人として大事な考え方が世に出回っています。

 

本日は、世界的コンサルティング会社「マッキンゼー」やソフトバンク創始者「孫正義」が重要視しているとされているフレームワーク「空雨傘(そらあめかさ)」について。

 

 

社会人のフレームワークは、このようにやたら名前をつけたがり覚えるのが大変ですね。笑

 

しかし実際、この空雨傘…仕事において超重要な内容を集約してくれているフレームワークで、課題解決や論理的思考、思考整理などに有効なものです。

 

 

社会人には必須…できていないと恥ずかしいものです。

最後までご覧いただき、出来ていないと感じた方は是非本日から実践してみましょう♪

 

空雨傘(そらあめかさ)とは!?

空雨傘とは、状況整理や課題解決について論理的に考える際に使用されます。ここでは具体的な内容やメリットについて解説していきます。

メリットだらけの「空雨傘」

まず、なぜ「空雨傘」と名付けられたのか。由来をここでは解説します。

:事実/現状認識
空が曇っている|いまがどのような状況か。

:解釈/現状分析】
雨が降りそうだ|事実は自分に何を意味するのか。

:行動/解決方法】
傘を持っていくべきだ|事実や解釈を得てどのような行動をするのか、解決策を指す。

このように雨が降る状況から、問題やトラブルを防ぐ事への教訓になるということで「空雨傘」という例が用いられています。

 

実際に、現在の事実(状況)を把握し、その問題分析ではなく未来への予測(仮説)は非常に重要です。

 

行動が目的化されているケースは多くの職場でよくみられるはずです。

数字が低迷しているときの報告で「とにかく●●します!」と言われても上司やクライアントは「なんで?」と思うはずです。

 

重要なのは「行動をするに至った仮説」です。

 

 

この空雨傘では、事実を確認して解釈を元に行動を決めるという仮説思考が詰まったフレームワークとなっている為、論理性が増し相手に伝わりやすくなるという事です。

 

論理的に物事が整理出来ている状態だと

  • 自分自身で課題の整理ができる(思考整理)
  • 上司や同僚への報告の際に伝わりやすい
  • 顧客へのプレゼン時に論理性があることで納得感を与えられる

このように非常にメリットが多いです。まさに社会人として活躍するのに必要な考えが空雨傘には詰まっているという事です。

 

 

それでは空雨傘の「空」「雨」「傘」それぞれで重要なことについて、解説していきます。

 

空雨傘(そらあめかさ)の「空」について

空雨傘(そらあめかさ)の「空」は【事実】【現状認識】を指します。

 

「空に雲が多くなっている」「空が真っ暗だ」このように課題を考える前に、状況把握を確実にすることが重要です。

ここで事実のみをしっかり認識できていないと、いざ解決策を考える際にも手段を誤ってしまいます。

主観や感情で捉えるのではなく、冷静に全体俯瞰することが重要です。

 

「空」での注意点|事実と解釈は違う

空雨傘の「空」でよくあるミスは「解釈や主観」が入る事です。

ありがちなミスは、事実に解釈を混ぜてしまうことです。

 

晴れているが、雲は暗いから雨になるかも

ここでの【空:事実】は「晴れている」だけです。雨になるかも、や雲が暗いなどは主観や解釈ですので、ここでは事実のみを扱います。

 

 

もう1つ例を出します。

 
コロナの影響があり、今年度は売上が2億減った。

 

 

こちらも誤りです。ここでの【空:事実】は「売上が2億減った」だけです。「コロナの影響」は主観と解釈です。人によっては営業マンのスキルが原因と考えるかもしれませんし、別の要因は多々あるはずです。

 

度々になりますがここで重要なのは【事実のみを現状認識する】ことです。まずは常日頃から事実を見る習慣を持つことで、事実のみにまずは目を向けることが出来るようになりますので、是非実践してみてください。

 

空雨傘(そらあめかさ)の「雨」について

空雨傘(そらあめかさ)の「雨」は【解釈】【現状分析】を指します。

「空」で事実を認識したうえで、正しい解釈や現状分析は非常に重要です。ここで解釈がずれてしまうと、次の【傘:行動】がずれてしまいます。

 

解釈がずれた例

会社の離職率が昨年よりも10%高かった(事実)

これをAさんは外部研修を取り入れなかったからだと判断(解釈)し、来年度の外部研修について検討し始めた。

 

Aさんは離職率の高騰という事実に対して、「外部研修」が原因と挙げていますが結論、軽率な解釈と言えるでしょう。

そして軽率な解釈からずれた行動を生んでしまっています。

 

下記を参照してみましょう。

正しい解釈と行動

会社の離職率が昨年よりも10%高かった(事実)

これをAさんは入社前、入社後、配属後のフェーズに分け、入社後以降に課題があると推測した。ここを改善しなければ来年度も高い離職率を出してしまうと考え(解釈)、新入社員との個別面談や、現場管理者と課題の洗い出しをする会議をセッティングした(行動)

 

ずれた例の場合は、いきなり課題を決めつけて行動をするというスピードは良かったものの、正しい例であげたように、解釈を整え、全体俯瞰する事で、正しい課題にアプローチができるようになるという事です。

 

空雨傘(そらあめかさ)の「傘」について

最後、空雨傘(そらあめかさ)の「傘」は【行動】【解決方法】を指します。

行動が抜けてしまうと、聞き手は「それで結局どうすればいいの?」「それで、あなたはどうしたいの?」と感じるでしょう。

 

この【傘:行動/解決策】は【正しい空:事実認識】【正しい雨:解釈/分析】が出来ていれば勝手に導き出せるものです。

 

先ほどの例を活用します。

会社の離職率が昨年よりも10%高かった(事実)

これをAさんは入社前、入社後、配属後のフェーズに分け、入社後以降に課題があると推測した。ここを改善しなければ来年度も高い離職率を出してしまうと考え(解釈)、採用人数を10名増やした(行動)

 

こんなことにはなりませんよね。笑

 

もしこのように【行動が飛躍してしまう場合】は、注意が必要です。

 

 

またもう一つ例を出します。

会社の離職率が昨年よりも10%高かった(事実)

これをAさんは入社前、入社後、配属後のフェーズに分け、入社後以降に課題があると推測した。ここを改善しなければ来年度も高い離職率を出してしまうと考え(解釈)、研修予算を2倍にした(行動)

 

この場合は【行動が短絡的かつ軽率】と言えるでしょう。

 

分析を深めるための行動(会議など)が本来重要であるにも関わらず、いきなり突発的な判断をしてしまうのは組織を壊す要因にもなりかねません。

 

 

 

以上、空雨傘の「傘」では【行動が飛躍してしまう場合】【行動が短絡的かつ軽率】に注意して正しい行動が必要でしょう。

 

これらに注意して「空雨傘の思考」を習慣化できると、正しい事実認識と、解釈・分析ができ、おのずと正しい行動は導き出せようになります。日々トレーニングしていきましょう。

 

空雨傘(そらあめかさ)はかなり合理的

このように何か仕事上で考えて答えを導き出す場合のフレームワークとして「空」「雨」「傘」という方法は非常に合理的です。

 

「事実」「解釈」「行動」を多くの人は混合させてしまいます。

そして問題の論点がずれたり、考え方が本来とは違う方向性になってしまいます。

 

また「空⇒雨⇒傘」の順番もかなり重要です。

 

空雨傘のフレームワークは「事実」が起点となっていますのでそもそも、事実ベースで行動が出来るようになります。自分勝手な解釈から行動をしてしまう人は少なくないので、まずは事実に目を向けて、「事実」「解釈」「行動」を分離して考えられることが思考整理にもつながっているのでしょう。

 

空雨傘を使った、コミュニケーションの例

実際の一連の流れにして最後に解説します。

 

悪い例、良い例に分けて解説しますので見比べてみましょう。

【悪い例】

上司「この間の取引をするといっていたA社、良いと聞いていたが見送ったと聞いたよ。良いと言っていたのになぜかな?」

部下「はい。A社の提案は良かったのですが、担当者がだらしない人だと思ったので今回は見送りました。」

上司「だらしない」は、君の解釈だよね?何があったか教えてくれる?

部下「すみません。実はA社の担当者が打合せに5分遅れられたことがあったのです。」

上司「確かに、で遅刻するのはよくないね。ただ、君はその事実をどう解釈して見送るという結論に至ったの?」

部下「打ち合わせに遅刻する担当者は契約後も同様の行為をすると考えました。一緒に仕事をしていく関係性になるうえでリスクとなると考え、今回の判断に至りました。」

上司「なるほど。今度から行動の説明を求められたら『空雨傘』を意識してみてくれ。」

部下「わかりました・・・(空雨傘って??)」

 

最初の部下の報告が抽象的で、上司が「事実」を引き出している悪い例です。

もし会話のキャッチボールがなければ、上司は混乱していたはずです。

 

【良い例】

上司「の間の取引をするといっていたA社、良いと聞いていたが見送ったと聞いたよ。良いと言っていたのになぜかな?」部下「はい。A社は提案はとても良かったので契約を検討していました。ただ、先日の打合せで担当者が5分ほど遅刻してこられました。事前に連絡もなかったためルーズさを非常に感じました。これは契約後に一緒に仕事をしていくうえでも、お客様に影響してきたり、仕事のスピード感も遅くなってしまうと考え、今回は契約を見送りました。」

上司「なるほど。遅刻は信頼に欠けるね。わかった、説明ありがとう」

 

このように空雨傘の順番で報告することで、上司の手間も省け、わかりやすく報告することができます。

 

空雨傘(そらあめかさ)のまとめ

今回はマッキンゼー社や孫正義氏が重要と唱える「空雨傘(そらあめかさ)」について解説しました。

 

意外とできていない人も多かったのではないでしょうか?

 

社会人としての基礎スキルですので、出来ていないと非常に恥ずかしいいフレームワークともいえるでしょう。

 

:事実/現状認識
:解釈/現状分析】
:行動/解決方法】

の順番で適切な問題発見と、改善策への踏切、また上司クライアントへの話法として活用して、できる社会人を目指しましょう。

 

 

 

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