【本日の内容】
- 既卒の就活は新卒よりも厳しいことを数字交えて解説
- 既卒の就活が厳しい理由は①戦う相手②既卒になってしまった本人に課題がある
- 既卒の就活で勝つためには課題を克服しながら圧倒的行動が大事
- 既卒の就活の注意点としては先入観を持たない事や、期限を決めることが大事
「既卒の就活は新卒より厳しい」
このようなイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか!?
実際に、既卒は新卒と比べて「就職できていない」というレッテルが張られてしまうケースも少なくありません。
しかし結論、本日ご紹介する具体的な状況や対策をしっかりしておけば、既卒でも正社員として就職する事は十分可能です!是非参考にしてみてください。
目次
そもそも既卒とは!?定義を解説
そもそも既卒とはどういうことか。
多くの人がすぐに“対策”などの方法を聞きたがりますが、言葉の“定義”や”意味”を理解する事はかなり重要です。
卒業後に正社員として働かず、アルバイトやパートとして働いている人はすべて「既卒」という扱いになるという事です。
明確な基準はありませんが第二新卒と同じで卒業後、3年間程がこの「既卒扱い」になると考えると良いでしょう。
改めて「既卒」の定義や人事目線でどう感じるのかを、相手の立場に立って考えてみる事は非常に重要という事ですね!
既卒と第二新卒との違い
既卒と混合してしまいがちなのが「第二新卒」
既卒と第二新卒は、結論別物です。
既卒と第二新卒に共通するのは「どちらもほとんど新卒に近い」という事。
企業側からすると新卒を取るメリットとしては【長期的なキャリア形成ができる(長く働いてもらえる)こと】がありますので将来性を買って採用されるのです。
第二新卒の場合は既卒と違い社会人経験がありますので、「即戦力に近い/もしくは新入社員研修(社会人基礎やマナー研修など)が不要」であり評価される可能性があります。
既卒と第二新卒は似ているようですが
【共通の評価】新卒に近い=将来性で採用ができるという
と
【第二新卒との違い】既卒は正社員歴(社会人歴)がない為、第二新卒よりも評価されない可能性がある
という事になります。
既卒の就活は厳しいのか?2022年最近の就活情報
既卒の定義については理解できたでしょうか?
人事担当者から、第二新卒とはまた違った目で見られるのが、「既卒」の宿命というわけです。
では実際に既卒は本当に厳しい就活となるのか。直近の就職率を見ながら確認していきましょう。
既卒の就職率(2022年最新情報)
引用:マイナビ調査データをもとに作成
既卒の2021年就職率に関して、一昨年は34.40%とかなり落ち込みましたが、2021年度は42.40%という数字になっています。
一方新卒は2021年、厚生労働省の調査によると就職内定率は71.2%という数字になっています。
- 多くの企業が新卒で採用しきる。
- 採用できない時に既卒。
という風潮もあるので、新卒よりも既卒の方が就職内定率が下がるというデータは納得ですね!
既卒の就活が厳しいと言われる理由
既卒の定義や実際の就職率を見ていただき、「既卒の就活が厳しい」と言われる理由は分かったかと思います。
しかし、悲観する必要はありません!ご安心ください。
ここで解説する理由を理解して、次章以降の具体的にとるべき行動を押さえておくとしっかり内定にまでつながります!
まず既卒の就活が厳しいと言われる理由は
- 中途採用になると戦う相手が変わるから。
- 既卒者の多くが本人に課題がある。
この二つです。
①は環境的要因、②は既卒者自らの問題ということ。
一概には言えませんが多くの場合は②であることが多いのと、重要なのは当然②の既卒者の問題が原因であることです。
では順番に解説します。
①中途採用になると戦う相手が変わるから。
既卒になると、新卒採用への応募ではなく、中途採用への応募となります。
新卒の場合は自分と同じ年代の学生がいわゆるライバルですが、中途採用では他の企業で社会人経験がある人、場合によっては30歳前後の人がライバルになる可能性があります。
その為、社会人経験がない既卒だと即戦力になりにくいことが多い為、内定がもらいにくい状況となってしまいます。
もちろん、既卒という事で将来性を見てくれる企業もあるかも知れませんが、そもそも中途採用は“即戦力”が求められると覚えておきましょう。
②既卒者の多くが本人に課題がある。
ここは既卒者の皆さん、既卒者になる可能性がある人からしたら、目を向けたくない内容になるかもしれません。
しかし、かなり重要な事ですので必ず目を通してください。
「既卒者に課題がある」と一言に言っても、要素は多々あります。例えばどんなことがあるのか例を出します。
- 就活がうまくいかなかった理由を環境や周りのせいにしてしまう
- やりたいことがないから仕事はしなくても良いと勘違いしてしまう
- 行動量が足らないのにすぐに諦める
- 就活がうまくいかなかったことを振り返らない
- 周りへの感謝がなかなかできない
心当たりがあるものがいくつありましたか!?
結論上記したものに心当たりがある場合は、あなたは既卒になって当然かもしれません。
言葉は厳しいかもしれませんが、上記の行動をとってしまうと、就職に難航するだけでなくいざ働き始めても【成果の出せない会社のお荷物的存在】になってしまう可能性も秘めています。
心当たりがあって受け入れたくない気持ちは分かります。しかし、この壁はいずれ乗り越えなければいけません。
就活がうまくいかなかった理由を環境や周りのせいにしてしまう
既卒者が就活に難航しやすい原因一つ目は「原因他人論」にしてしまう事。
「会社が俺(私)の良さを理解していないんだ」
「コロナだったから自分は就職できていないんだ」
「自分は○○大学だから学歴フィルターのせいでうまくいかなかったんだ」
このように主語が自分ではない状態がいわゆる原因他人論:他責なんて言ったりします。
やりたいことがないから仕事はしなくても良いと勘違いしてしまう
既卒者が就活に難航しやすい原因二つ目は「やりたいこと迷子」の状態だから。
「やりたい仕事が思い浮かばない」
このように就活迷子になる人は非常に多いです。そして勘違いしがちなのが「やりたいことが見つかるまで働かずに自己分析しよう」このようなパターン。
結論、その時点でやりたい事が明確でないならば、探しても降ってきたりしません。自分のできることが増えるからこそやりたい事は増えるものなのです。
自分の「やりたい事をしなければ」という固定概念は危険!
視野を広げてみたり、まずはしっかりとスキルがつけられる、成長環境に身を置くと良いかもしれません。
行動量が足らないのにすぐに諦める
既卒者が就活に難航しやすい原因三つ目は「行動量不足」
●面接数回いってうまくいかなかった。ES何社か出したけどダメだった。
●自分って駄目だ
●社会不適合者だ
数社受けただけでうまくいかないからと言って、このように思ってしまう人も少なくありません。
しかし仕事でも同じですが、成果(内定)を取るには量が圧倒的に必要です。
「ハッピーな負け犬」
これはトップセールスマンを指す言葉です。トップセールスは口のうまさや先天的なものでトップセールスになるのではなく、圧倒的な行動量で断られた数が多いからこそ、トップセールスになることが出来ているという教訓です。
まさしく就活でも言えます。
ESや面接、最初はうまくいかないかも知れませんが、継続して行動することで質(受け答えの内容や話し方)が改善されていくという仕組みです。
これを「量質転化の法則」と言います。量をこなせば質が高まるという事です。最初はうまくいかなくて当たり前、要は「継続できるか」「粘り強くできるか」が結果を左右するというわけです。
就活がうまくいかなかったことを振り返らない
ただ量をこなせばよいというものでもありません。
量をこなす中でうまくいかなかった場合「なぜうまくいかなかったのか」必ず振り返りましょう。
- 自分の話し方
- 自分の身だしなみ
- 自分の話す内容
答えは自分の中にあります。
自分で考えていくことも大事ですし、同時に面接練習などを通じて【他者からの客観的評価をもらうこと】も大事にすると自分では気づかない課題に気付くことができる可能性があります!
周りへの感謝がなかなかできない
既卒者が就活に難航しやすい原因最後は「感謝できるかどうか」
スピリチュアル~~
そう感じたでしょうか。しかしとても大事です。
あなたは大学に行くお金など、大学に行けた事は当たり前でしょうか?
これが当たり前と感じている人は既卒になる可能性があります!
今の環境があるのは当たり前(感謝していない)⇒別に就職しなくても良い⇒就職に焦りがない。
このように感謝しているかどうかで行動が変わります。
余談ですが、社会で活躍している人は多くが「感謝」出来る人が多いです。
感謝があるからこそ、周りへのGIVEの精神があり、その結果として良い仕事ができ信頼が集まりやすいからです。
感謝し、GIVEする習慣は学生時代から是非蓄積していきたい習慣ですね♪
既卒の就活で正社員になるために
既卒の就活が厳しいとはいえ、正社員になる道は沢山あります。
まずは先ほど紹介した、「既卒者にありがちな課題」がなかったかしっかり振り返りましょう。
そしてそれ以外では
- サイトやエージェントの登録
- 自己分析や企業分析
- 面接対策
などやるべきことをできていたか振り返り【圧倒的行動量】をまずはこなす事をオススメします。
既卒の就活で役立つ強みとは!?
既卒の就活は厳しいとお伝えしましたが、厳しさだけではありません。
具体的にどんなメリットを一覧化しました。
- 新卒で内定が貰えなかった分、原動力が大きい
- 就活に関する情報収集がしやすく俯瞰的に取り組める
- 資格取得が自己分析が深まる
- 入社までの期間が短い
新卒で内定が貰えなかった分、原動力が大きい
新卒で内定が貰えず、悔しい想いをした方も多いでしょう。
既卒として就活するうえで、その悔しさを力に変える。
これはある意味大きな強みでしょう。内定が貰えず挫折しそうになってもまた立ち上がり、諦めずに就活をする。これはまさしく粘り強さやハングリー精神が面接官に伝わります。
悲観的に捉えるだけでなくポジティブに伝えようとするとより良いでしょう!
就活に関する情報収集がしやすく俯瞰的に取り組める
既卒の強みとして、
同期で内定をもらっている人たちに協力を仰ぐことが出来る。
という事。
自己分析や業界分析、面接対策など就活でうまくいった人からアドバイスをもらったり情報収集すると少しでも時間を短縮して就活を進めることが出来るでしょう。
ここで同期にアドバイスをもらうのはプライドが許さない…という人はそれまででしょう。
目的(内定をもらう)達成のためには、プライドや変なこだわりを持つと逆に自分の足を引っ張ることとなるでしょう
資格取得が自己分析が深まる
既卒の強みは時間の使い方です。
仕事をしながら転職活動をしようとする人もいる為、比較的時間に自由度があることは既卒の強みとしてとらえるべきでしょう。
その時間で資格を取得したり、自己分析、企業分析を深ぼっておくことは大きな強みですので時間を有効活用しながら進めていきましょう!
入社までの期間が短い
新卒の場合は、4月に一斉入社ですが、既卒(中途)は企業によってはいつでも、多くの企業は毎月入社のシステムですので、入社のタイミングが比較的自由が利きます。
中途採用を募集している企業はすぐにでも人材が欲しい企業が多い為、「いつでも働ける」というアピールも一つの強みでしょう。
既卒の就活でするべき行動【3選】
自己分析を深める
既卒での就活で自己分析が重要です。
自分がやりたい事。将来どうなりたいのか。
大事なのは、やりたいこと/なりたい姿の手段として、仕事を捉えることが重要です。自分の事をしっかりと伝えられる準備をしておきましょう。
既卒である理由を答えられるようにする
既卒の就活では、ほぼ確実に卒業後の「空白期間」について質問がされます。
- 新卒の際に就活をしていなかったのか。
- なぜ就職していないのか。
などの質問に対して明確に答えられるようにしておきましょう。
何か学びがあったのであれば、「社会でどのように活かせるのか」答えられるようにしましょう。
くれぐれも「なんとなく」「就職できなかったのは自分は悪くない」のように反省できていない状態や、周りの責任にしている、何も考えていない人は低評価となってしまいます。
既卒である理由を明確に答えられるようにしていきましょう!
“行動”を徹底的に大事にする
既卒の就活で大事なのは「行動」です。
企業を絞りすぎずできるだけ多くの企業を受けたり検討するようにしましょう。
強みで「情報収集ができる」というのがある一方で、情報収集しているからこそ「食わず嫌いで業界を絞りすぎる」という事象も発生しがちです。
- 先入観をもって企業を見ない事
- 後回しにせずにすぐに行動に移す事
- できるだけ多くの企業と会ってみて、就活における反省と改善策の繰り返す
頭でっかちに考えすぎないことがおすすめです!
既卒の就活における注意点
既卒の就活での注意点をお伝えします。
既卒で不安な方や、就職率の数字を見て絶望的に感じている人もいるかもしれません。しかし大丈夫です。ここの注意点とここまで解説してきた内容をしっかり理解できていると、内定まではもう目の前です!
注意点①自由だからこそ、期限を決める。
既卒の就活で陥りがちなのが「やろうと思っていたのに」という風に、行動しようとしても自由がゆえに行動しきれない人が続出します。
自由だからこそ自分次第、その時に期限を決めるのは重要です。
「なんとなく決まるでしょう~」
ではなく
「●月までに内定を決める!」
こう期限を決めるだけで就活に取り組む姿勢が変わります。だらだらと就活が長引くと企業の採用担当者からすると「長い間内定が取れない人」というイメージがより強くついてしまうこととなります。
注意点②ネガティブな思考に注意する。
既卒の就活での注意点二つ目は、「ネガティブ思考」
既卒であることをネガティブに捉えすぎて「自分はだめなやつだ」と自己否定したり、自己概念が下がりすぎる人もいます。これをしてしまうと、できる就活準備もできませんし負の連鎖です。
数か月入社が遅れる事は変なことではありません。
しっかり目的をもって過ごしていたことを伝えられるように準備をする
既卒は悪いことではない
この考えをもち、自信をもって言葉を発せられるようにしていきましょう!
注意点③イメージだけで行動を制限しない
前章でも「行動」するために企業に先入観を持ちすぎないと解説しました。
大事なのでもう一度。イメージ(先入観)だけで企業を判断しない事!
同期が働き始めて情報も入ってくるはずです。「●●業界は○○だよ~」と。
しかし既卒の皆さんの同期はまだまだ1.2年目の社会人でいうひよっこです。そんな人がいう言葉や業界の情報は本質的ではない内容もあります。主観がはいった情報に惑わされすぎないという情報収集能力と、判断能力、また自分で情報を取りに行くという、行動力も求められます!
しっかり自分の目で見て情報を整理していけるようにしましょう。
既卒の就活で求人を探すのにおすすめのサイト
最後に既卒の就活で求人を探す際に有効なサイトを紹介します。
まず一つ使い始めても良いですし、複数使ってみて自分に合うサイトを活用するのも良いです。
これも企業と同じで、「先入観だけでマイナビのみしか使わない」などではなく視野を広げて就活をしてみましょう。
ハタラクティブ
既卒の就職なら!【ハタラクティブ】エージェントneo
20代に特化した就職・転職サービス【第二新卒エージェントneo】ウズキャリ既卒
既卒・フリーターでも内定率80%超え!【ウズキャリ既卒】就職Shop
既卒・フリーター向けの就職相談なら【就職Shop】いい就職ドットコム
第二新卒・既卒・新卒大学生が利用する就職支援サイトを発見!マイナビジョブ20’s
20代・第二新卒・既卒の転職ならキャリアスタート
第二新卒・若手に強い転職サイト大手ほど既卒に対する厳しいイメージが強い
「既卒の就活は厳しい」
最初はそう感じていた人も、本記事を読んでいただき少しは安心できる内容だったり、打開策についても見えてきたのではないでしょうか?
既卒が悪い、ネガティブのイメージを持たれがちなのは、
大手企業は既卒をあまり採用していない
というイメージから「既卒の就活は厳しい」と言われています。
大手企業ほど、【新卒で採用人数を採りきる】傾向があったり【わざわざ中途や既卒で採用するほど採用に困っていないから】です。
ですので、確かに大手企業に絞ると既卒の就活は厳しいと言えます。
しかし日本医は421万社会社はあり、そのなかでもしっかりとした中小ベンチャー企業は沢山あります。もし大手病がゆえに既卒になってしまった方は↓こちら↓をご覧いただき、視野を広げて就活していきましょう!
「大手病がヤバイ!」就活で陥る学生へ。その原因と対策を徹底解説!
視野を大きく広げた時、「既卒の就活が厳しい」という定義はなくなるはずです。
しっかり心構えを整えて、準備すべきことを計画に進めると内定は間違いなくとることが出来ます!
他責にせず、自責にして
納得のいく就活ができる事を願っています!
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既卒は完全にネガティブなものと捉えなくて大丈夫!
ただ人事担当者目線で行くと、
と感じるのは当然ですので、新卒と切り分けられた背景があるよ。