資格があれば就活で有利?おすすめの資格7選と上手なアピール方法

「資格を持っていれば就活に有利に働くかも?」と考える学生は少なくないでしょう。

一方で「資格があれば本当に就活で優遇されるの?」「学生の時点では、資格なんて持っていても意味ないのでは?」と気になる方もいると思います。

そこで今回は資格取得者は就活で有利になれるのかどうかを解説したうえで、就活生におすすめの資格をご紹介します。

また、資格を面接で充分にアピールする方法や就活で資格を活かしたいときの注意点も説明するので、資格を取ろうか悩んでいる学生は必見です。

 

そもそも資格とは?免許・検定とどう違う?

資格とは「ある行為をするときに必要とされる条件や立場」という意味です。

免許とは「ある行為をすることを官公庁等が許可すること」「一般には禁止されている行為を、特定の人または場合によって解除すること」という意味です。

資格は持っていなくても罰則はない場合がありますが、免許は法令で定められているので違反すると罰則がつきます。

検定は「ある行為をするだけの知識や技術を持っていることを証明するもの」という意味で、何か特別な行動ができる・地位になれるというほどの強い効力はありません。

資格があれば就活で有利になる?取っても意味ない?

資格があれば就活に有利になるのか、取得しても意味がないという噂は本当なのかをご紹介します。

就活の一環で資格取得を考えている方は、しっかり確認しましょう。

 

資格や業界によっては有利になる場合がある

就活で資格は必需品ではないですが、資格や業種によっては資格所有者の方が採用時に有利になる場合もあります。

例えば入社後に取得が必須である資格をすでに持っていたり、業務で必要とされる能力を持っていることを証明できたりする場合は、即戦力として採用されやすいです。

そもそも業務ですぐに資格で得た技術や能力を活かす場面がないとしても、資格を持っていればその職業や業界に興味があることを示せるので大きなアピール材料になります。

無資格者よりは資格所有者の方が優遇される場合があるため、資格は取っておいて損することはないでしょう。

 

持っていなくても全く不利にはならない

資格や業界によっては就活で資格所有者は有利になる場合があるものの、だからといって資格を何も持っていなくても問題ありません。

なぜなら、企業は人物像やポテンシャルを重視して学生の採用・不採用を決めるので、資格の有無は選考時の判断材料にしていないからです。

「この学生は資格を持っていないから」という理由だけで選考で落とされることはなく、エントリーシートの書き方や面接でのアピール次第では、無資格者でも採用される可能性は充分にあります。

資格を持っていなくても選考では全く不利にはならないため、「採用されたいから」という理由だけなら資格取得を目指す必要はないです。

 

就活で有利になるおすすめの資格ランキング!

就活で少しでも有利になりやすい、おすすめの資格ランキングをご紹介します。

資格の勉強で得た知識を業務や生活で活かす場面が多く、取得しておいて損をしづらい資格ばかりですので、気になる資格を見つけたらぜひ詳しく調べてみてください。

 

1位:MOS

MOSはMicrosoft Office Specialist(マイクロソフトオフィススペシャリスト)の略称で、Microsoft Office製品のスキルを証明する国際的な資格です。

PCで仕事をするならWordやExcelを使う場面は少なくなく、事務職・営業職・研究職・開発職など、どんな職種に就いても活かしやすいのでおすすめです。

「Wordが操作できます」「Excelで表計算ができます」といった分かりづらい表現よりも、「MOSを持っています」と示した方が、採用担当者としてはMicrosoft Office製品の操作できるレベルが分かるのでアピールしやすいでしょう。

MOSには一般レベルの「スペシャリスト」と、プロレベルの「エキスパート」にランク分けされていますが、エントリーシートにはスペシャリストレベルでも書いてOKです。

 

2位:簿記

簿記とは「帳簿記入」の略で、会社の経営活動を記録・計算・整理して、財政状況を明確にする作業を指します。

簿記の資格を持っていれば、職種なら経理、業界なら金融や商社に就職しやすくなるでしょう。

また、仮に業務の中で簿記の知識を活かせなかったとしても「この会社は負債が多い」「この会社は純利益が多い」など、企業の経営状況が判断しやすくなります。

就活中に役に立たなかったと思っても、将来転職したり起業したりする際にノウハウが使えるので、持っておいて損はないでしょう。

簿記は「日商簿記検定」が最も有名で面接官に伝わりやすいので、簿記の資格を取りたい場合はこちらの受験を検討することをおすすめします。

 

3位:ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー(FP)とは、税金・投資・住宅ローン・相続など、お金を取り扱う際に必要なスキルを証明する資格です。

主に不動産や保険、金融や経営コンサルティングに関する企業への就職を希望する学生なら、ぜひとも取得を目指してみてください。

FPの資格があれば、自分の今後の将来設計に役立ったり、儲かっている企業を見抜きやすくなったりするので、簿記と同様に持っていて損することは少ないでしょう。

エントリーシートに書きたいなら、3級以上の取得がおすすめです。

 

4位:TOEIC

TOEICは言わずと知れた英語の世界共通テストで、国際的に活躍したいなら就活時のアピール材料として申し分ないです。

外資系企業や海外進出に力を入れている日系企業では、新卒採用条件に「TOEIC○○点以上必須」という基準を設けている場合があるので、TOEICに興味があるなら高得点を得られるよう勉強する必要があります。

満点は990点ですが、平均スコアである600点以上取得できた場合にアピールすることをおすすめします。

 

5位:ITパスポート

ITパスポート試験は、情報システム・ネットワーク・データベースといったITの基礎知識を身に着けていることを示す資格です。

システムエンジニアやプログラマーへの就職を目指すなら、面接で大きなアピール材料になるので取得すると良いでしょう。

また、経営戦略・法務・プロジェクトマネジメントなどの分野も幅広く勉強するので、経営やマーケティングに興味のある学生にも向いています。

 

6位:秘書検定

秘書検定とは、秘書に求められる知識や技術が充分に身に着いていることを証明する資格です。

秘書検定を有していると、一般常識や敬語の使い方、電話応対やビジネス文書の作成など、社会人に欠かせないビジネスマナーを習得していることをアピールできます。

どのような職種に就職しても役に立つノウハウが満載ですので、取っても意味がなかったと後悔する可能性はとても低いです。

特に話し方や動作・態度、身だしなみや人柄といったホスピタリティに関わる事項も問われるため、ホテル業界・ブライダル業界で接客業に就きたい学生は取得を検討してみましょう。

準1級以上を受験する場合は面接試験も課されるので、面接練習を兼ねて資格取得を目指せます。

 

7位:普通自動車第一種運転免許

普通自動車第一種運転免許はいわゆる自動車免許で、車を運転する仕事なら取得は必須です。

個人・法人を問わず営業職では必要となる場合が多く、日常生活や旅行でも使えるのでおすすめです。

もちろん社会人になってからでも取得は目指せますが、終業後や土日の限られた時間で自動車教習所に通うとなると体力や気力が持たない場合があります。

そのため、時間や体力に余裕がある学生のうちに取っておくと良いでしょう。

 

資格を面接で充分にアピールする方法

資格は「取ったらおしまい」ではなく、面接官に充分にアピールしないと意味がありません。

面接でしっかりと「資格を取得した自分」の魅力を伝えるべく、以下の点を意識してみましょう。

 

その資格を取った理由を明確に伝える

どうしてその資格を取得しようと思ったのか、勉強をした動機や理由を明確に伝えましょう。

「●●の資格を持っています」とだけ伝えても、面接官に自分の仕事に対する思いは伝わらないからです。

「■■について深い知識を得て、××したいから」「~~の資格を持てば、将来▲▲の仕事ができると思ったから」など、自分の考えやビジョンをアピールすれば面接官にポテンシャルがある学生だと見なされやすくなります。

 

取得までの過程や工夫したことを説明する

資格を取得した理由だけではなく、勉強の過程や工夫したことも併せて説明しましょう。

過程を明確に伝えられれば、計画力・論理的思考力・目標達成力などをアピールできるからです。

なるべく効率よく勉強するために意識したことや、どのように勉強を進めたかなどを具体的に述べてください。

 

どのように資格を業務で活かしたいかを主張する

もし入社できた場合、業務の中でその資格をどのように活かしていきたいのかも伝えてください。

例えばファイナンシャルプランナーの資格を持っているなら「クライアントの財務状況を丁寧に分析して、ニーズを満たせる提案を出したい」など、具体的な展望を主張しましょう。

「資格取得をゴールにしておらず、貴社に貢献する意思がある」という熱意をアピールできれば、採用にグッと近づけます。

 

勉強中の資格もアピールしてOK

「資格は取得できていないとアピールできない」と思っている学生は少なくないですが、実は勉強中のものでもエントリーシートに書いたり、面接で伝えたりしてOKです。

ただし、すでに試験が終わって合否の通達待ちの状態であれば「取得予定」、受験前の状態であれば「勉強中」という表現を用いるのが一般的です。

面接官に誤解を与えないように、取得予定と勉強中の表現の違いには注意しましょう。

 

就活で資格を活かしたいときの注意点

就活で資格を活かしたいと思ったとしても、いくつか守るべき注意点があります。

就活に失敗したり後悔したりしないよう、以下の注意点をよくチェックしてみてください。

 

資格の取得に熱心になりすぎない

「資格が就活に有利に働くなら、たくさん持っておいた方が良い」という考えから、とにかく多くの資格取得を目指すのはやめましょう。

資格を持っている学生は優遇されるわけではなく、面接官からすれば「取得することがゴールになっている資格オタクかな?」とマイナスに思われてしまうからです。

また、資格を取得するには多くの時間と労力が必要になるので、資格に熱心になりすぎると就活がおろそかになってしまう恐れもあります。

就活を有利に進めたいなら、むやみに多くの資格を得ようとしたり、取得するための勉強に熱中したりするのは本末転倒ですのでやめましょう。

 

面接で資格を持っていること自体をアピールしない

面接で「◎◎の資格を持っています」と、資格があること自体をアピールしても意味がないです。

新卒採用では資格の有無は全く重視されていないので、アピールしても面接官には刺さらないからです。

資格を持っていることを述べたうえで、「なぜ取得しようと思ったのか」「入社したらどのように活かしたいのか」など理由や展望を具体的に説明しましょう。

 

余裕を持ったスケジュールで資格取得を目指す

新卒採用において資格はあくまでも加点要素であり、「持っていないよりは持っていた方が有利」くらいの位置づけですので、就活そっちのけで大慌てで資格取得を目指すのは本末転倒です。

就活が本格的になってから資格の勉強を始めると、エントリーシートの作成や面接練習などの時間がうまく取れず、就活に失敗する恐れがあります。

就活のタイミングから逆算して、余裕を持ったスケジュールで資格取得を目指しましょう。

 

まとめ

新卒の就職活動では資格は重視されず、持っていなくても採用時に不利になることは全くありません。

「他の学生を出し抜いて、ちょっとでも優遇されたいから」という理由で資格取得を目指すくらいなら、自己分析や業界・職業の調査、エントリーシートの作成などに注力しましょう。

反対に採用時の有利・不利を意識せず、取得する理由や展望が明確な方であれば資格の勉強をすることをおすすめします。

今回ご紹介した就活に有利な資格を参考に、自分に合った資格を取って、面接で効果的にアピールして成功させてください。

 

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