就活生が思っている以上に就活では見た目が重要視されます。
就活では、そもそもの判断材料が少なく面接官は就活生を外見でも判断しないと優秀な人材を採用できなくなるからです。履歴書や面接の内容ももちろん重要ですが、就活生の能力が発揮されるのは入社してからのため、内面や能力に関しては、企業は将来への期待で採用します。
一方、髪型や服装などの外見はポイントをおさえれば、すぐに改善できる部分です。
そんな身だしなみを怠ると、社会人になる覚悟がない、最低限の身だしなみにも配慮できない、など悪い印象を抱かれることもあるでしょう。
短時間で勝負しなければいけない就活の面接では外見で印象に残ってしまうと、発言や仕草など面接官が見極めなければいけないポイントを見過ごしてしまいます。そのため就活では表情や発言などアピールしなければいけない点に注目してもらえるよう、髪型も服装も一般的なものにすると安心です。髪型でも印象に残りやすい前髪は、特に注意したいポイントのため分かりやすく丁寧に解説します。
実際の面接では後ほど紹介する、就活に成功しやすい髪型やスタイリングを参考に臨むといいでしょう。
目次
就活で失敗する前髪・髪型のポイント5つ
就活では会社訪問をすることがありますが、働いている人たちは社会人生活になじんでいることもあり、就活にはそぐわない個性的な髪型の場合もあるため、参考にするのはやめておきましょう。
就活ではおしゃれさや外見の個性は求められていません。アピールするには内面の魅力を伝える必要があります。外見がアウトだと内面を見てもらうことも難しくなるため、選考に通過することも困難となります。外見ではじかれないためにも、就活中の前髪や髪型で注意しておきたいことをご紹介します。
短すぎる前髪
眉より上に前髪があるオン眉は元気な印象を与えますが、個性的すぎるため就活には向いていません。目元がよく見え表情が伝わりやすいため、就活でもオン眉の前髪でいいと勘違いするかもしれませんが、奇抜でとっつきにくい印象も与えるため短すぎる前髪は避けましょう。
前髪が短すぎるとセットしづらく固めても崩れやすいため、できる限り伸ばしておくことをおすすめします。
派手な髪色
派手な髪色など強烈な外見がアピールポイントになるような業種の場合を除き、髪色は黒色にするのが一般的です。就活をしていないときは遊び心でおしゃれな髪色や髪型にすることもありますが、面接前に黒髪に戻しておくほうが良いでしょう。
蛍光灯などの光があたると、より明るく見える髪色もあるので友人に見てもらい確認するなどの対策をしておくと安心です。就活に適切な髪色にするために染めたあと、面接まで期間があるときは、頭皮に近い部分と毛先部分の色が違うことがないように注意しましょう。
派手なヘアゴムやヘアピン
就活では着飾る必要はありません。もしヘアゴムやヘアピンで髪型を固定するときは、黒色や茶色といった目立たない色のものを使い、派手な装飾や目立つ色のものを使うのは避けましょう。
まとまらない前髪をピンでとめること自体はいいことですが、ピンが見えすぎると丁寧でない印象につながることもあります。見えにくいよう小さめのアメピンで、本数を抑えて髪を整えましょう。
触覚や後れ毛
顔周りに沿って短い髪を垂らす触覚や、やわらかさや女性らしい雰囲気を出しやすい後れ毛ヘアで好印象を残したいと思う人もいるでしょう。しかし就活ではTPOに合わせた身だしなみをすることが大切です。
触覚ヘアは小顔効果が狙える人気の髪型のため顔の大きさを気にする人は触覚をつけたくなるかもしれませんが、顔全体が見えづらく、時にはだらしない印象を与えることもあるため就活では避けたほうが無難です。
自分の顔や輪郭にコンプレックスを感じている女性は多くいます。それを隠さないと周りの目が気になってしょうがなく、面接に集中できないという人も中にはいますが、できるだけ就活シーンに合わせた髪型になるよう普段からスタイリングを練習しておき、見慣れておいたほうが良いでしょう。
証明写真と違いすぎる髪型
意外と盲点なのが、証明写真と違いすぎる髪型で面接に臨んでしまうことです。特に前髪が変わっていると印象もガラッと変わってしまい、選考にも影響を与える可能性があります。採用担当者の8割以上が証明写真と面接時の姿との違いにギャップを感じたことがあるというデータが存在するほどです。採用担当者や面接官は、面接が始まるまでは証明写真で就活生をイメージするしかないため、あまりにも違いがあると選考に影響を与えるほどの衝撃を受けてしまうことがあるのです。
証明写真には本人確認の意味も含まれているため、証明写真と違いすぎる髪型で臨むと企業側に余計な手間をかけてしまいます。
また面接に進む前の書類選考では証明写真も選考の判断材料になるので、好印象を与える髪型で撮影し、面接当日も同じ髪型で臨むようにしましょう。
就活に成功する前髪・髪型のポイント5つ
眉が見える
どんな前髪でも眉と額は出すようにしましょう。前髪が眉にかかっていると目元がよく見えず暗い印象を与えます。「目は心の鏡」と言うように、目を見れば考えがなんとなく分かり人柄も伝わりやすいです。きちんと面接官の目を見て受け答えをし、相手にもしっかりと目を見てもらえるように、眉が見える前髪がおすすめです。眉が見えても髪の量が多いと重い印象を与えるため、適切な毛量に調整しましょう。
眉が見えるような前髪にセットしても、意外と見落とすのが眉のお手入れです。眉の形や長さで顔の印象は大きく変わるので、ヘアセットと同時に意識するようにしましょう。
額が見える
先ほどお伝えした通り、どんな前髪でも眉と額を出すことは必須です。眉は簡単に出すことができますが、額を出すというのはどういうことなんだろうと思う人もいるでしょう。前髪の毛量が少ないシースルーバングにしたり、前髪を眉の上で短く切り揃えたりするということではありません。自然な斜めがけやセンター分けで前髪をすっきりさせ、額が少しでも見えるような髪型にしましょう。
耳が見える
顔が大きく見えるため耳を出す髪型は避けたいと考える人もいるかもしれませんが、耳が見えることで顔全体がはっきりとし、就活では好印象を与えられます。どんな長さの髪でも耳を出すと、顔の輪郭がきれいに見え、さわやかでさっぱりとした印象となります。
耳に髪をかけるだけの対策ではお辞儀をした際に顔に髪の毛がかかってしまい、顔を上げたときに手で直さなければいけません。面接は緊張することが多いため、余計なことを省き面接だけに臨める楽な髪型で臨んだほうが力を発揮できるでしょう。
清潔感を与える髪型
仕事をするうえで清潔感があるかどうかも重要視されます。就活生のことを深くは知らない面接官は清潔感があるかを見た目、特に髪型で判断します。自分の就活の行方を決める面接のときに清潔感がない身だしなみだと、社会人になる自覚がない、自分の身の回りのことができず仕事もいい加減なのではないか、などと思われる恐れがあります。
話しながら見られるのは目や表情といった顔全体です。その顔の近くにある髪の毛が乱れていたり、きちんと整えられていなかったりすると、清潔感がないという印象を抱かれ、選考に影響するかもしれません。
お辞儀で崩れない
先ほど耳に髪をかけるだけでは、お辞儀をすると髪の毛を手で整えないといけなくなるとお伝えしました。面接中に髪型が崩れ手で直すようなことがあると、面接官の意識がそちらに逸れ、就活生の発言や表情の印象が薄くなってしまいます。
面接を受けている間はお辞儀をする機会が多くあり、その都度手で髪型を直す動作は相手に不快感を与えることもあるため、髪型が崩れないようにしっかり固めるなど入念にセットしましょう。
面接までに時間がある場合は崩れないようにセットしたり、その場で直したりできるよう対策グッズなどを準備するといいですね。
就活で使える好印象な前髪の作り方
前髪が印象を左右すると言っても過言ではありません。眉や額を出す鉄板のポイントをおさえるのはもちろん、自分も面接官も髪の毛に意識が逸れることのないようしっかりセットしておくことも重要です。
志望する業種や職種に合わせたり、与えたい印象によって前髪を変えたりするなど、その場に合った髪型にするよう心がけましょう。
鉄板の斜めがけ
前髪を左右どちらかに流す斜めがけは、前髪の長さにかかわらず作りやすく、就活では鉄板の髪型です。同じような髪型の人が多いため外見で印象に残ることはできませんが、その分発言や表情で上手にアピールできると、印象に残りやすくなります。
まとまりにくい長さの前髪であれば適度にスプレーをかけ、固めておくようにしましょう。
大人なセンター分け
前髪が長めの人や前髪のない人は、センター分けにするのもおすすめです。センター分けは落ち着いた印象で、大人なイメージを与えられます。スタイリングするときに深く考えなくても眉や額を自然と見せやすく、毛量が少なかったりボリュームが出にくかったりする人も挑戦しやすい髪型です。
眉よりも前髪が短い人や、髪の毛がさらさらで固めにくい髪質の人はセットするのが難しいため、避けたほうが良い髪型です。
かっこいいオールバック
オールバックも前髪が長い人におすすめの髪型です。額が全開になるため、インパクトが強く仕事ができそうな印象を与えることができます。
その反面、顔の形によって似合う・似合わないがはっきりする、前髪の長さが足りない場合髪型が乱れやすいといったデメリットもあります。人によってはオールバックにきつい印象を受けることもあるので、オールバックが似合っているか、メイクで印象を変えられるかなどを確認しておいたほうが良いでしょう。
自分でできる前髪のスタイリング方法
就活の面接のたびに美容院に行ったり、知り合いに頼んだりするのは面倒ですよね。自分ひとりで簡単にできる前髪のスタイリングの方法をご紹介します。
前髪が固定され動かないのであれば、必ずしもスプレーやスタイリング剤を使う必要はありません。髪質やヘアスタイルに合わせて臨機応変にスタイリングしましょう。
斜めがけのスタイリング方法
- クシで前髪を整える
- ヘアアイロンで熱を加えながら前髪を流したい方向に流す
- クシで形を整える
- 適度にスプレーをかけて固める
スプレーだけで固定できるならヘアアイロンは使わなくても問題ありません。ヘアアイロン以外にもカーラーを使ってスタイリングする方法もあります。
スプレーをかけすぎると見た目がベタベタになり清潔感がなくなるので、程よい程度にかけるようにしましょう。
センター分けのスタイリング方法
- クシで前髪を整える
- 前髪を半分に分ける
- 前髪を耳にかけてピンでとめる
- 適度にスプレーをかけて固める
センター分けとは言っても無理に前髪を半分に分けなくても大丈夫です。自分の髪の流れに沿わないセットをすると崩れやすくなるため、自然な方向に前髪を流すようにしましょう。見えないようにピンを使うと見た目が良くなります。
オールバックのスタイリング方法
- 髪全体にスタイリング剤をなじませる
- クシで前髪を後ろに向かって流す
- 後ろですべて束ねる
- 適度にスプレーをかけて固める
オールバックは崩れやすいため、はじめからスタイリング剤で髪を固めつつ整えるとセットしやすくなります。ファッション要素の強いオールバックはふんわり感も出すことがありますが、就活ではかっちりとした印象を与えられるようなスタイリングをしましょう。短い髪の毛が出たり、髪型が乱れたりすることがないよう、しっかり固めることが大切です。
就活中におすすめのヘアスタイル
前髪だけでなく、前髪を含めた全体的な髪型に悩む人も多いでしょう。一度、美容院で就活シーンと自分の髪質や長さに合うヘアスタイルにしてもらうのも手です。美容師は様々なイベントや行事で髪をカットしたりスタイリングしたり、流行りにも敏感なため就活に合う髪型を教えてもらうにはぴったりな存在です。スタイリングのしやすさも考慮してもらったアドバイスを受けられると、就活のヘアスタイルに活かせるでしょう。
ここでは髪の長さ別におすすめのヘアスタイルをご紹介します。
ショート
髪が短いショートヘアは結ぶ必要がないため、スタイリングが苦手な人でも簡単に就活シーンに合わせられます。ただ、髪が短いからといってそのままでいいというわけではなく、毛先をまとめたり必要に応じてスプレーで髪型を固めたりと、就活シーンに合うヘアスタイルを意識しましょう。
ショートヘアの場合は、前髪は斜めがけにするのが無難です。中途半端な長さの前髪だと顔にかかったり、お辞儀するたびに崩れたりするためピンやスプレーで固定しましょう。
ボブ
ボブは前髪があってもなくても仕上げることができる髪型です。ボブもショートと同じくスタイリングに時間をかけずに済み、普段と同じようなヘアスタイルで面接に臨めるのがメリットです。
ただボブも耳にかけただけでは、お辞儀をしたときに崩れることがあるためセットは十分にしましょう。
ミディアム
ミディアムヘアの人は、長さによってはボブスタイルにすることもできますが、結んだほうがいいでしょう。ポニーテールかハーフアップが就活には一般的です。
ポニーテールは比較的簡単にスタイリングできるのが魅力です。結ぶときサイドの髪も含めて全て束ねると、お辞儀のあとも崩れにくく耳が出る髪型になります。
就活でのポニーテールは、編み込みやコテで巻いておしゃれな仕上がりを目指すものではありません。シンプルに後ろでまとめるのみにおさえましょう。結ぶ位置も耳より高くなるとラフな印象になるため、普段高めの位置で結んでいる人はいつもより低めに結んだほうが無難です。
ハーフアップは女性らしさや上品な印象を与えることができます。普段からハーフアップで過ごしている人であれば、スタイリングも慣れているため就活でもきれいに見せることができるでしょう。後ろで結んでいない髪の毛が乱れているように見えることがあるため、アイロンでまとまりのある髪にするなどスタイリングにコツがいります。
ロング
ロングヘアの人は様々なヘアアレンジができますが、普段からあまりスタイリングしない人は手間がかからず時間が経っても崩れにくいヘアスタイルにしましょう。ロングヘアは結ばないと清潔感をアピールしにくいため、ミディアムと同様、ポニーテールやハーフアップなど髪を結ぶことが必須です。
スタイリングできる場合はお団子ヘアにするのもいいでしょう。ロングヘアの人は髪を結んでいても髪が大きく動いてしまいます。髪が動くとヘアスタイルが崩れやすくなるため、面接までに移動時間や待ち時間が多いときは崩れにくいお団子ヘアにするのもおすすめです。
好印象を残せる髪型で就活に臨もう
最近はオンラインで説明会に出席したり面接を受けたりすることがありますが、画面越しのため表情や雰囲気が伝わりにくくなっています。自宅でのオンライン面接だからといって、ラフな髪型や服装で臨んでいいわけではありません。オンラインでは表情が伝わりにくいため、顔周りが隠れないようにすっきりと見せられる髪型で臨みましょう。
面接当日までにメイクやセットの練習をしておくことも重要です。普段のメイクやヘアスタイルでは就活にふさわしくない場合があります。あらかじめ当日に考えている髪型にするためにスタイリングをしてみたり、その髪型が似合っているか周りの人に確認したりして、入念に準備しておくと安心です。
前髪は少し変えるだけでもガラッと印象が変わる部分です。どのような前髪にすると面接官に与えたいイメージに近づくか考えることも必要ですが、最も重要なのは清潔感です。清潔感漂う髪型で好印象を残せるよう、しっかりと対策し面接に臨みましょう。
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